| Mr. パーフェクト（100％/Mr. Perfect）
story
ペク・セジン（ユン・シユン）は、ゴルフの全国ジュニア大会で優勝した経歴を持つ天才ゴルファー。08年のコリア・オープンで優勝して以来、賞金王として名を馳せ、勝率100％（ペク・プロ）を誇る男、Mr. パーフェクトと呼ばれていた。
しかし、名声にのぼせて酒と女に溺れ、傲慢で自堕落な生活を送っていた彼は、新人のカン・テウン（ユ・ドンムン）から追い越されてどんどん転落。さらに、唯一の理解者であるマネージャーのヨンミン先輩（パク・ヒョジュン）の忠告を無視して飲酒運転。事故で先輩が亡くなってしまう。
1年後、ショックで声を失ったセジンは、かつての恩師（イ・ギョンヨン）に招かれて小さな島を訪れる。彼は島の小学校の校長をつとめていたが、生徒数6人の分校は閉鎖の危機に面していた。そこで、彼はセジンを臨時教師として迎え、子供たちにゴルフを指導してもらい、ゴルフ名門校にしようと目論んでいた。
話せない教師なんて、と船長のソック（チョン・ホジン）ら島の住民は反対するものの、校長から説明を聞いた彼らもセジンを歓迎。予想外の展開に逃げ出そうとするセジンを、皆で引き留める。なにより、セジンを「ペク・プロ」と呼んで一番歓迎したのは、子どもたちだった。
子どもたちに教えている内に、次第に島に溶け込んできたセジン。やがて、6年生のピョンジュ（ヨ・ジング）にゴルフの才能があることを見抜いたセジンは、3ヶ月後に行われるゴルフジュニア大会に向けて、彼を特訓し始める…。
●アジコのおすすめポイント：
名声に溺れて転落し、親友を死なせてしまった天才プロゴルファーが、小さな島の臨時教師をつとめる内に、素朴な島の人々や純粋な子どもたちとの触れあいで、再び自分の夢に向かっていく物語です。主演は「製パン王キム・タック」「となりの美男＜イケメン＞」で注目されたユン・シユン。製作が12年となっていますが、本作が撮影されたのは11年。その後、12年のアジアフォーカス福岡映画祭で上映されましたが、韓国での一般公開はなんと今年の4月。「ユン・シユン入隊前の最後の作品、ヨ・ジングとの共演作」という触れ込みで上映されています。従って、ポスターのヨ・ジングはすっかり成長しているのですが、本作ではまだあどけなさが残る小学生として登場。大酒飲みの父への愛憎に悩む少年を熱演しています。ユン・シユンも声の出せない演技に挑戦。映画やドラマでお馴染みの強面のおじさまたちが、素朴な島民を演じているところもポイントです。
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