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監督:チェン・ユーシュン
脚本:チェン・ユーシュン
撮影:チェン・シャン
編集:チョン・カーワイ
美術:ホワン・メイチン
音響:フランク・チョン
音楽:オウエン・ワン
主題歌:「三八阿花吹喇叭」作詞・曲:マー・ニエンシェン
出演:キミ・シア、トニー・ヤン、リン・メイシウ、ウー・ニエンチェン、クー・イーチェン、キン・ジェウェン、トゥオ・シアン、ラブ・ファン、バンブー・チェン、チェン・ワンハオ 

2013年/台湾
日本公開日/2014年11月1日
カラー/スコープ/DCP5.1ch/145分
字幕:鮑智行
配給:クロックワークス
(c)2013 1 Production Film Company.
2014年 台北映画祭 助演女優賞(リン・メイシウ)
 美術賞(ホワン・メイチン)
2014年 ニューヨーク・アジア映画祭 観客賞


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祝宴!シェフ
(總舖師:移動大廚/Zone Pro Site: The Movable Feast)

story

 台北で暮らすシャオワン(キミ・シア)の父は、台湾南部で神とも称された伝説の宴席料理人・蠅師(クー・イーチェン)。父は幼いシャオワンに料理の才能があることを見抜き、死の間際にレシピノートも託しているが、彼女は料理に興味が持てず、売れないモデルを続けている。

 ある日、同居中の恋人が莫大な借金を作って逃げ、保証人のシャオワンに返済がのしかかる。さらに、夜逃げの最中、レシピノートの入った紙袋をホームレスにひったくられる。列車の中で気づいたシャオワンは、荷物を置き忘れて列車を飛び降りるが、親切な乗客が荷物を持ってきてくれた。

 ところが、なんと実家も差し押えに。夜逃げ先を訪ねると、継母パフィー(リン・メイシウ)は食堂を開き、派手な歌と踊りで客寄せをしていた。彼女には料理の才能がなかったのだ。パフィーは、亡き夫を裏切った弟子ツァイ(ミー・ジアン)と料理対決をして負け、借金を背負ったらしい。

 細々と食堂を続ける2人の元に、高齢カップルが蠅師を訪ねてやって来て、結婚式を挙げたいので、出会いの場で食べた思い出の古早料理を作って欲しいと頼まれる。パフィーは断ろうとするが、料理がないと結婚できないという2人に、シャオワンは無謀にも依頼を引き受けてしまう。

 そんな2人の助っ人に現れたのが、料理ドクターのイエ・ルーハイ(トニー・ヤン)だ。彼は列車で荷物を届けてくれた男だった。どんな料理でも教えてくれる彼だが、古早料理は一品しかできない。3人は古早料理の研究を始める。そして、パフィーとシャオワンは人間レシピ本と呼ばれる蠅師の師匠・虎鼻師(トゥオ・シアン)の元を訪れるのだが…。

●アジコのおすすめポイント:

95年に『熱帯魚』で鮮烈な監督デビューを果たし、世界でも注目された「台湾ニューシネマ」のチェン・ユーシュン(陳玉勲)監督が、16年ぶりに手がけた長編作品です。台湾の伝統文化でもある宴席料理人をテーマに、親から子へ、師匠から弟子へと伝えられる伝統料理とその魂、そして、料理によって結ばれる人々の幸せを描いた、爽やかでおいしいヒューマンドラマができました。前半は様々な台湾の家庭料理が、そして後半は主人公たちがライバルと競う全国宴席料理大会での闘いが描かれ、数々の創作料理も登場します。審査員の方々のオーバーリアクションも見どころ。伝説の料理人を演じるのは、映画監督としても有名なウー・ニエンチェン(道化師役)とクー・イーチェン(蠅師役)。昭和歌謡の雰囲気が漂う演歌調の主題歌を担当したのは、『海角七号/君想う、国境の南』でお馴染みのマー・ニエンシェンです。


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