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監督:エリック・クー
原作:辰己ヨシヒロ「劇画漂流」(青林工藝舎、講談社刊)
編集:Taufik Ramadhan
美術:Widhi Saputro 声の出演:別所哲也、辰己ヨシヒロ


2013年/韓国
日本公開日/2014年11月15日
カラー/ドルビーデジタル/98分/R15+
配給:スターサンズ
(c)Zhai Wei Films
2011年 ドバイ国際映画祭 Muhr アジアアフリカ賞
 作品賞(エリック・クー)/作曲賞(クリストファー・クー) 2011年 東京国際映画祭 アジアの風部門
 スペシャルメンション(エリック・クー)

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TATSUMI/マンガに革命を起こした男
(TATSUMI)

story

 手塚治虫七周忌の会場。マンガ家・辰巳ヨシヒロは、手塚治虫が生み出した数多くの偉大な作品に思いを馳せ、自分の青春時代を思い出す。マンガを描き始めた少年時代。夢中になった頃に出会った、マンガの神様・手塚治虫。手塚との出会いは、辰巳の人生を決定づけた重大な出来事だった。

 戦後復興の兆しが見えてきた昭和23年。中学生だった辰巳少年は、兄と手塚治虫の影響でマンガを描き始めていた。雑誌に大人向けの4コママンガを投稿していた矢先、手塚治虫に会わせてもらうことに。短い期間であったが、手塚との交流は少年の心に情熱の火をつけた。

 何のために描いているのかと自問自答した高校生時代を経て、辰己はプロのマンガ家になる。貸本マンガが流行し、新聞は「俗悪マンガの氾濫」という記事を連日掲載。大人向け作品を描いていた辰巳は憤慨し、子ども向けのマンガと区別するため、語感が強くてドラマ性を感じられる「劇画」を考案。マンガ家仲間と「劇画工房」を結成する。

●アジコのおすすめポイント:

「劇画」という概念と言葉を創り出した辰己ヨシヒロ。世界では有名であるにも関わらず、日本ではあまり知られていない辰己ヨシヒロの半生を、シンガポールのエリック・クー監督が映画化。物語の合間に伝説的な5つの短編マンガ「地獄/HELL」「いとしのモンキー/BELOVED MONKEY」「男一発/JUST A MAN」「はいってます/OCCUPIED」「グッドバイ/GOOD-BYE」が挿入されています。語りはもちろん、辰己ヨシヒロ先生ご本人。原画に忠実にアニメ化されており、きっとご本人も喜ばれたことでしょう。もう1人、ナレーションの他に短編マンガの声優として6役を演じ分けた別所哲也にも注目。短編では、戦後日本の荒廃した様子や逞しく生きる人々の姿が描かれています。


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