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監督:ジョニー・トー
脚本:ゼット・カムイェン、ヤウ・ナイホイ
撮影:チェン・シウキョン
編集:チャン・チーワイ(HKSE)
美術:ブルース・ユー
武術指導:ユン・ブン
音楽:レイモンド・ウォン
出演:レオン・ライ、ラウ・チンワン、フィオナ・リョン、ヨーヨー・モン、フォン・ピン、ヤム・サイゴン、佐藤桂次、マイケル・ラム、ユン・ブン、ラム・シュー

1998年/香港
日本公開日/2014年12月6日
カラー/シネマスコープ/5.1ch/98分/HDデジタルリマスター
字幕:
配給:アクセスエー
(c)1998 Film City Hong Kong Ltd.
1999年 香港映画批評家学会大賞
 最優秀監督賞(ジョニー・トー)
1999年 ウディネ・ファーイースト映画祭
 観客賞(ジョニー・トー)

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ヒーロー・ネバー・ダイ
(眞正英雄/A Hero Never Dies)

story

 客で賑わう音楽パブ「サキソフォン」の棚には、特別なワインのキープボトルが置いてある。ラベルにはジャック&チャウの文字。これは、かつていた真のヒーロー、ジャック(レオン・ライ)とチャウ(ラウ・チンワン)の物語だ。

 タイの田舎。香港でチョイ(ヤム・サイゴン)と勢力争いを続けているペイ(フォン・ピン)は、今日も部下を連れて占師を訪れていた。帰り道、チョイの一味に襲われるが、ジャックの活躍で難を逃れる。死んだ男(フィリップ・キョン)に礼をつくすジャックを、チョイの配下にあるチャウは撃たなかった。

 チャウの部屋を荒らして挑発するジャック。2人は共通の友人フェイ(ウォン・ティンラム)を通じて罵りあうが、ついに対面することに。ポウ(ユン・ブン)の店「サキソフォン」で落ち合い、コインでワインを注いだグラス割り競争をするが互角。チャウの情婦(フィオナ・リョン)とジャックの恋人(ヨーヨー・モン)が持ち寄った高級ワインを皆で1本空け、1本をキープボトルにする。

 その後、タイで抗争が激化。ペイたちが逃げ込んだホテルで銃撃戦となり、ジャックとチャウは壁越しに撃ち合って倒れる。臆病になったペイは、チャウの脚に銃弾を浴びせた。瀕死の部下たちが病院で手当てを受ける中、ペイとチョイはタイ将軍の仲裁を受けて和解。入院中のジャックは殺されかけるが、恋人が彼を霊安室に隠し、彼女は炎に包まれる。一方、チャウは両足切断を余儀なくされていた。

 廃人のようになったチャウのために、情婦は身体を売って金を稼ぎ、二人で香港へ戻る。香港では合併したチョイとペイが高級ナイトクラブをオープンさせていた。しかし、チャウはじゃけんに扱われ、情婦は殺される。チャウは物乞いをしながら復讐を誓い、タイで働いているジャックを呼び寄せようとするのだが…。

●アジコのおすすめポイント:

ジョン・ウーに続く香港ノワールの巨匠、ジョニー・トー監督の作風が充実してきた頃の傑作が、デジタルリマスターで帰ってきました。ジョニー・トーの美学が花開いた『ミッション/非情の掟』(99年)の直前に創られた作品です。主演は四大天王の最若手としてブレイク中のレオン・ライと、俳優として油がのってきた頃のラウ・チンワン。この男2人の壮絶な復讐劇は、まさにジョニー・トー版『男たちの挽歌』。彼らを支える気丈な恋人たちも立派。テーマ曲「スキヤキ」というより「上を向いて歩こう」が心に沁みる作品となっています。ジョニー・トーのファンはもとより、男気映画好きは必見。美しく蘇った映像をぜひスクリーンでご覧ください。ところで15年前ともなると、さすがにお馴染みの俳優たちが若い! 脇役で出ている脚本家のヤウ・ナイホイも、冒頭ですぐ死んでしまうフィリップ・キョンも、ラム・シューも…チョイの右腕を演じているのは、『ミッション/非情の掟』で殺し屋を演じていた佐藤桂次さんです。

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