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監督:アンソニー・チェン
脚本:アンソニー・チェン
撮影:ブノワ・ソレール
編集:ホーピング・チェン
美術:マイケル・ウィー
出演:コー・ジャールー、アンジェリ・パヤニ、ヤオ・ヤンヤン、チェン・ティエンウェン

2013年/シンガポール
日本公開日/2014年12月13日
カラー/1:1.85/デジタル/99分
配給:Playtime
(c)2013 Singapore Film Commission, NP Enterprise (S) Pte Ltd, Fisheye Pictures Pte Ltd
2013年 カンヌ国際映画祭 新人監督賞(アンソニー・チェン)
2013年 台湾金馬奨 作品賞/助演女優賞(ヤオ・ヤンヤン)
 /新人監督賞・脚本賞(アンソニー・チェン)
2013年 東京フィルメックス 観客賞
2013年 ウラジオストック国際映画祭
 NETPAC賞/主演女優賞(ヤオ・ヤンヤン)
2013年 ユーラシア国際映画祭
 主演男優賞(コー・ジャールー)
2013年 フィラデルフィア映画祭 作品賞
2013年 ミシュコルツ国際映画祭
 エキュメニカル賞/国際批評家連盟賞/Adolf Zukor 賞
2013年 BFIロンドン映画祭 作品賞
2013年 香港アジア映画祭 新人監督賞(アンソニー・チェン)
2013年 アジア大平洋スクリーンアワード
 監督賞(アンソニー・チェン)
2013年 ムンバイ映画祭
 監督賞(アンソニー・チェン)/女優賞(ヤオ・ヤンヤン)
2013年 キエフ国際映画祭 作品賞/国際批評家連盟賞
2013年 ドバイ国際映画祭 アジア・アフリカ部門
  作品賞/女優賞(ヤオ・ヤンヤン)
2013年 アジア大平洋映画祭 助演女優賞(ヤオ・ヤンヤン)
2014年 アジア映画大賞 助演女優賞(ヤオ・ヤンヤン)
2014年 中国映画メディア大賞
 助演女優賞(ヤオ・ヤンヤン)/脚本賞(アンソニー・チェン)
2014年 パームスプリング国際映画祭
 有望監督賞(アンソニー・チェン)
2014年 サンフランシスコ国際アジア・アメリカ映画祭
 有望監督賞(アンソニー・チェン)


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イロイロ ぬくもりの記憶
([父/巴]媽不在家/ILO ILO)

story

 1997年、アジア通貨危機で不況に陥っているシンガポール。オフィスで働く母親(ヤオ・ヤンヤン)は、解雇通知書を作成しながらも、自分もいつ解雇されるかわからない不安にかられていた。出産間近の彼女のお腹は大きく膨らんでいる。そんな中、息子が通う学校から呼び出される。

 小学校に通う一人息子のジャールー(コー・ジャールー)は、学校で問題ばかり起こしていた。誰にも心を開かず反抗的なジャールーの楽しみは、宝くじの当選データを集めること。共働きで息子の世話が充分にできない母親は、送り迎えと家事を手伝ってくれるメイドを雇うことにする。

 そして、フィリピン人のテレサ(アンジェリ・パヤニ)が住み込みでやって来た。ジャールーは自分と同じ部屋になった彼女が気に入らず、髪の毛が変な匂いがすると邪険にふるまう。学校帰りに買い物に立ち寄った時も、精算していない商品をわざとカゴに入れてテレサを困らせた。

 しかし、両親に告げ口をせずジャールーを叱り、何事にもきちんと向き合ってくれるテレサに、ジャールーは次第に心を開いていく。それは、秘かに母親を嫉妬させるほどだった。そんな中、会社を解雇されたことを内緒にしていた父親(チェン・ティエンウェン)が株で大失敗してしまう…。

●アジコのおすすめポイント:

シンガポールの新鋭アンソニー・チェン監督の鮮やかな長編デビュー作です。自身の少年時代の思い出を元にしたという本作。2000人から選ばれたジャールー少年は、ふてぶてしい顔をしているのですが、メイドのテレサと心を通わせていく内に少年らしい笑顔を取り戻していきます。テレサ役を演じているのは、今年の東京フィルメックスのグランプリ作品『クロコダイル』の主演女優アンジェリ・パヤニ。一方、妊娠中な上に様々なことで神経が苛立っている母親を演じたのは、『881 歌え!パパイヤ』でビッグ・パパイヤを演じていたヤオ・ヤンヤン。すっかり、生活感溢れる大人の女性が演じられる女優になりました。ちなみに妊娠中のお腹は本物で、エンドロールの後に彼女の出産シーンもあり。映画と実生活がリンクし、共に人生を物語っています。

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