君に泳げ!(No Breathing)
story
少年時代。共に水泳の天才として将来を嘱望されていたウォニル(ユ・スンヨン)とウサン(ナム・ダルム)。しかし、無敵を誇っていたウサンは、ウォニルに負けてしまう。悔しくて捨てた銀メダルを拾ってくれたのは、無邪気なウォニルだった。それから7年。高校生のウォニル(ソ・イングク)は同級生の飲酒事件に巻き込まれ、退学処分となる。
同じ頃、韓国代表選手候補としてオーストラリアへ留学していたウサン(イ・ジョンソク)は、暴行事件を起こして資格を剥奪され帰国。体育高校へ編入されることに。ウォニルも、両親が亡くなった後、共に暮らすジェソク(パク・チョルミン)のはからいで、体育高校に転校。寮で同室になったのはウサンだった。
ふたりは水泳部に入るが、過去の出来事で水泳への情熱を失っているウォニルは、泳ごうとせずもっぱら食べることに専念。部員のテチャン(キム・ジェヨン)やジョンドン(シン・ミンチョル)とつるんで悪ふざけばかりしている。一方、誰とも馴染まないウサンは、一人で黙々とノーブレス泳法の練習に励んでいた。
そんな中、寮に酒を持ち込んだことがばれ、連帯責任として全員が罰っせられようとするが、ウォニルが一人で罰を引き受け、プールを500回往復することに。泳ぎから遠ざかっていたにもかかわらず、驚異的な泳ぎでやり遂げる。
ジェソクの娘でウォニルの幼なじみのジョンウン(クォン・ユリ)は、ミュージシャンをめざしてバンドを組み、練習に励んでいた。彼女はウサンの初恋の人でもあった。ある日、ウサンが花を持ってジョンウンを訪ねると…。
●アジコのおすすめポイント:
MVの演出で腕を磨いてきたチョ・ヨンソン監督の長編デビュー作です。主演は若手人気スターのソ・イングクとイ・ジョンソク、ふたりが恋する相手は少女時代のクォン・ユリ。対照的な性格のふたりが、水泳でも恋でもライバルとなり、爽やかな火花を散らします。ポイントは、そこに友情を絡ませたこと。幼なじみだったライバルが、対照的な状況で再会し、新たなライバルとして共に成長。輝かしいステージへと駆け上がっていくラストは爽快です。尚、ふたりとも撮影の2ヶ月前から水泳の猛特訓を受けており、ファンには眩しい肉体美と泳ぎを披露してくれます。悪友となるチームメイトのふたりもユニーク。ソ・イングクの見事な食べっぷりと共に、印象に残るでしょう。
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