いつか、また(後会無期/The Continent)
story
中国最東端にある小島、東極島。フーション(ガオ・ホアヤン)とハオハン(ウィリアム・フォン)、ジャン・ホー(チェン・ボーリン)の3人は、立ち退き政策で島を出る最後の3人だった。彼らはハオハンの車に乗り、西部の学校に赴任するジャン・ホーを送るついでに、幼なじみや文通相手を訪ねる、東から西への横断旅行に出発する。
最初に会ったのは、都会に出て女優の卵をしているチョウ・モウ(ジョー・チェン)だ。ハオハンの家の隣に住んでいた元カノで、まだ代役や端役しか演じていないが、夢を抱いて頑張っていた。彼女と別れた3人は、ジャン・ホーが見つけた安宿へ向かう。
ファミリールームのつもりで予約した部屋はひどい有様だった。ジャン・ホーはコールガールの名刺を見つけ、写真の女に惹かれる。ところが、ハオハンがトイレに入っている間、その女スーミー(ワン・ルオダン)が部屋に現れる。彼女と話していた時、今度は警察がドアを叩き始めた。
ジャン・ホーはとっさにスーミーを守るため、ハオハンにも声をかけて窓から逃げ出し、車で逃走。外にいたフーションは置き去りにされてしまう。しかし、警察を装っていたスーミーの叔父(ジャ・ジャンクー)たちが車で追いかけて来た。彼らは詐欺グループだったのだ。
●アジコのおすすめポイント:
若者に絶大な人気を誇る中国の若手小説家ハン・ハンの監督デビュー作です。脚本もハン・ハンによる書き下ろし。主演はドラマ「蘭陵王」でブレイクしたウィリアム・フォンと、台湾のチェン・ボーリン。広大な中国大陸を東の果てから西の果てまで車で移動するロードムービーとなっており、ジョー・チェン、ワン・ルオダン(ジャ・ジャンクー監督の名演付!)に続いて、ユアン・チュアン、ウォレス・チョン+1匹との出会いが、ふたりの生き方に影響を及ぼしていきます。新たな世界への旅立ちを衛星ボイジャーに託した展開はユニーク。彼らの未来を見届けてください。
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