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恋するヴァンパイア

監督:鈴木 舞
原作:鈴木 舞
脚本:鈴木 舞
撮影:梅根秀平
編集:加藤ひとみ
美術:黒澤きみえ
音楽:安藤禎央
主題歌:「コロニー」歌・三戸なつめ
出演:桐谷美玲、戸塚祥太、田辺誠一、大塚寧々、モン・ガンルー、チェ・ジニョク、イーキン・チェン(特別出演)、柄本明

2015年/日本
日本公開日/2015年4月17日
カラー/DCP/5.1ch/102分
配給:ファントム・フィルム
(c)2015 『恋するヴァンパイア』フィルムパートナーズ

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恋するヴァンパイア(---)

story

 世界一のパン職人になる夢を持つキイラ(桐谷美玲)。どこから見ても普通の女の子だが、実は彼女はヴァンパイアの一族だった。

 キイラ(川島鈴遥)は幼い頃、台湾の大きな屋敷で家族と共に幸せに暮らしていた。祖父の宗二郎おじいちゃん(柄本明)が発明した薬のおかげで、ヴァンパイアでも人間と同じように年をとり、血を吸いたい欲望もコントロールできるように育てられていた。そんなある日、キイラは庭で秘密の抜け穴を見つけ、森の中に迷い込む。

 森の中で、キイラは日本人の少年・哲(高橋佳太)と出会って仲良くなり、毎日のように遊んでいた。哲はキイラにギターを弾いて歌ってくれた。幼い初恋の日々。しかし、ヴァンパイア世界の大ボスであるデレック(イーキン・チェン)が森に現れ、哲の父親を殺害。哲はキイラと別れ、親戚のいる日本へ旅立つ。

 さらにデレックは人間社会に溶け込んで暮らすキイラの家族が許せず、キイラの両親を殺害してしまう。かろうじて祖父の宗二郎と逃げ出したキイラは、叔母のまりあ(大塚寧々)と力彦(田辺誠一)夫婦を頼って日本へ。哲と出会うこともなく、8年が過ぎた。

 成長したキイラは、まりあと力彦が営むパン屋「ヴァンパン屋」でパン職人として働いていた。そんなある日、哲(戸塚祥太)がパン屋を訪れる。再会を喜んだものの、哲は音楽を諦めて希望のない生活を送っていた…。

●アジコのおすすめポイント:

新人の女性監督、鈴木 舞さんが自分で書いた原作を元に脚本を作り、監督デビューを飾った作品です。メインキャストも豪華な上に、北京中央戯劇院を卒業しただけあって、アジア各地からも旬なスターを起用するなど、ラッキーなデビュー作となっています。物語はかなり少女漫画チックなヴァンパイア・ラブストーリーなのですが、主人公は人間と同じように暮らし歳もとっていくという設定。でも、人間と結ばれるには、相手もヴァンパイアにしなければならず、それができなければ記憶を消さなければならない…というところがせつないポイントとなっています。そのようにして結ばれたヴァンパイア夫婦を演じるのは、田辺誠一&大塚寧々夫妻。初めての夫婦役を楽しんでいます。美しく成長したキイラを手に入れようと、恋に介入してくるのがイーキン・チェン。その手下として、「九家の書」での演技がセクシーだったチェ・ジニョクが登場。彼に絡むのが台湾のモン・ガンルーで、ラストは楽しいエンディングとなっています。


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