モンキーマジック−孫悟空誕生−
(西遊記之大閙天魔/The Monkey King)
story
世界が天界、魔界、人間界に分かれていた頃、天界の神々が各界を統治していた。しかし、魔界の牛魔王(アーロン・クォック)が天界に戦いを挑み、激しい戦いの末、一対一の勝負で天界の玉帝(チョウ・ユンファ)が勝利する。玉帝の妹で牛魔王の妻、鉄扇公主(ジョー・チェン)の願いで命は助かるが、二人は人間界の火焔山に追放される。
破壊された天界は、創造の女神・女禍(エイリーン・チャン)が放った五色の石で修復されるが、その時、石の欠片が人間界に落ちて命が宿る。生まれたのは一匹の猿。花果山で猿の王になるが、観音菩薩(ケリー・チャン)の命令で、須菩提祖師(ハイ・イーティエン)が弟子として天界へ連れて行き、孫悟空(ドニー・イェン)と名付けられる。
天界で様々な術と武術を習得したものの、他の弟子たちとうまくやっていけない孫悟空は、花果山へ戻される。一方、天界へ戻る画策をしていた牛魔王は、天界の門番であり、玉帝に不満を持つ野心家の二郎神(ピーター・ホー)に話をもちかけ、悟空を利用しようと考える。
留守中に猿たちが妖怪に襲われたことを知った悟空は、武器を手に入れるため東海竜宮の竜王(リウ・ホア)に会いに行き、海底に打ち込まれていた如意棒を引き抜いてしまう。そのせいで大津波が起こり、竜宮も人間界も破壊されてしまう。竜王から話を聞いた二郎神が兵を送り、悟空が捕まりそうになった時、助けたのが牛魔王だった。
●アジコのおすすめポイント:
人気伝奇小説「西遊記」がまたまた映画化されました。今回はハリウッドから選りすぐりのスタッフを招き、世界7ヶ国から1900人もの特撮スタッフを動員。まるで『アバター』のようなリアル・ファンタジー空間を創り出しています。描かれるのは、孫悟空が誕生する前から、五行山に閉じ込められるまでの物語。アクションスターのドニー・イェンが孫悟空を演じ、アクション監督も担当。右腕の谷垣健治ほか日本人スタントたちも参加しています。とはいえ、1日5時間もかかる特殊メイクにより、もはやドニーの面影はなく…ファンには評価が分かれるかもしれませんが、家族で楽しめる作品になっているのではないでしょうか。監督は数々のバイオレンス映画を撮って来たソイ・チェン。一体、どういう心境の変化があったのかはわかりませんが、本作は昨年の旧正月映画として公開され、年間興収3位となる大ヒットを記録。続編『西遊記之孫悟空三打白骨精』の撮影も決まっています。こちらの孫悟空はアーロン・クォックに交代。アクション監督はサモハンが担当する模様。白骨精にコン・リー、そして本作ではナレーションだった三蔵法師をウィリアム・フォンと、こちらも豪華キャストが予定されています。
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