ターミネーター 新起動/ジェニシス
(Terminator Genesys)
story
2029年、ロサンゼルス。人類抵抗軍は人工知能による機械軍の中枢にとどめを刺そうとしていた。しかし、機械軍は完成したばかりの時間転送装置を作動させていた。抵抗軍のリーダー、ジョン・コナー(ジェイソン・クラーク)の母親を抹殺するため、ターミネーターを送り込んだのだ。
ジョンは自分を生む前の母を救うため、右腕のカイル・リース(ジェイ・コートニー)を過去へ送り込む。だが、転送される直前に、カイルはジョンが襲われる光景を目にしていた。さらに転送の途中で、カイルの脳裏には、自分にあるはずのない少年時代の家庭での記憶が浮かんでいた。
1984年に到着した途端、流動金属のターミネーターT1000(イ・ビョンホン)に襲われるカイル。彼の窮地を救ったのは、ジョンから聞かされていた「か弱いウェイトレス」であるはずのサラ・コナー(エミリー・クラーク)だった。「命が惜しけりゃ乗って!」過去が書き換えられ、タイムラインが変わっていたのだ。
サラは9歳の頃に襲われ両親を殺されていた。幼い彼女を救ったのは、スカイネットが殺人マシンとして量産したT800(アーノルド・シュワルツェネッガー)だった。彼は何者かに、サラ・コナーを守り抜き、人類滅亡の「審判の日」を止めるようプログラムされており、守護神としてサラを女戦士に育てあげていた。
2029年から送られた刺客のT800は、すでに二人が倒していた。さらに、スカイネット以上に進化したジェニシスの誕生により、「審判の日」も2017年に変わっていた。サラとカイルは未来のパーツで作り上げたタイムマシンで2017年へ移動。待ち受けていたT800と合流する。そこへ…。
●アジコのおすすめポイント:
アーノルド・シュワルツェネッガーの出世作にして、ジェームズ・キャメロン監督によるSF映画の金字塔『ターミネーター』(84)と『ターミネーター2』(01)を引き継ぐ作品が、30年の時を経て装いも新たに誕生しました。元祖2作品に最大限のオマージュを捧げている監督は、TVシリーズでヒット作を手がけてきたアラン・テイラー。最新鋭の撮影技術を駆使しながらも、原作の大きな魅力であるヒューマンドラマを重視。キャメロン監督の御墨付きも得て、同じ地点から出発し新たな方向へ向かう新シリーズへと再起動しています。主演はもちろんシュワちゃん。本人と同じく、T800も細胞が歳を取る設定で年齢を重ねて登場し、新旧ターミネーターの対決シーンまで用意されています。自身もファンだったというイ・ビョンホンが演じているのは『T2』でロバート・パトリックが演じたT1000。出番は短いながらも、当時と同じインパクトで登場しています。
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