logo

インサイダーズ 内部者たち

監督:ウ・ミンホ
原作:ユン・テホ
脚本:ウ・ミンホ
撮影:コ・ラクソン
編集:キム・サンボム
美術:イ・ミンス、チョ・ファソン
衣装:チョ・サンギョン
アクション監督:パク・チョンリュル 音楽:チョ・ヨンウク
出演:イ・ビョンホン、チョ・スンウ、ペク・ユンシク、イ・ギョンヨン、ペ・ソンウ、イーエル、キム・デミョン、チョ・ジュユン、キム・ホンパ

2015年/韓国
日本公開日/2016年3月11日
カラー/アメリカンビスタ/DCP5.1ch/130分/R15
字幕:小寺 由香
配給:クロックワークス
(c)2015 Showbox And Inside Men, LLC.
2016年 アジア映画大賞(ノミネート中)
 主演男優賞(イ・ビョンホン)/美術賞(イ・ミンス)


p2

p3

インサイダーズ 内部者たち
(内部者たち/Inside Men)

story

 ミレ自動車のオ会長(キム・ホンパ)による次期大統領候補チャン・ピル(イ・ギョンヨン)への政治献金疑惑が告発された。金の流れを示す裏金リストがあるというのだ。大勢のマスコミが集まる中、その人物が車でやって来る。スーツ姿で現れたのは元芸能事務所社長のアン・サング(イ・ビョンホン)。彼はリストを公表し、証拠として自分の右手の義手を掲げた。

 2年前、サングは祖国日報の主幹で策士のイ・ガンヒ(ペク・ユンシク)と手を組み、様々な悪事を代行。チンピラから芸能事務所の社長にまで登り詰めていた。ある日、流出したミレ自動車の裏金ファイル回収を命じられたサングは欲を出し、取り戻したファイルをコピーしてのし上がろうとするが、オ会長にばれて拷問を受け右手を失う。

 一方、ソウル地検の検事ウ・ジャンフン(チョ・スンウ)も裏金ファイルを探していた。学歴とコネが重視される地検で、実力があっても出世できないジャンフンは、対立候補を支持する上司からチャン議員の不正を暴くよう命じられていたのだ。それは彼にとって、最高検察庁へ行ける最後のチャンスだった。しかし、やっと入手したファイルをサングに先取りされてしまったのだ。

 失脚して落ちぶれたサングは、常に監視されているため、表向きは惨めな暮しをしているが、腹心のパク社長(ペ・ソンウ)や元女優のウネ(イーエル)、忠実な部下たちを使い、密かに復讐の機会を狙っていた。ジャンフンも相棒のパン捜査官(チョ・ジュユン)とチャン議員の周辺を調べて行くうちに、アン・サングの存在に気づき、彼が裏金ファイルのコピーを隠し持っていると確信する。

●アジコのおすすめポイント:

昨年11月に韓国で公開されてから次々と興行記録を塗り替え、ついに歴代ナンバーワン・ヒットとなった超話題作の登場です。政財界の癒着と腐敗、その陰で生きるチンピラ、学歴とコネがなければ出世できない検事など、韓国特有の社会問題も描きつつ、復讐と出世をバネに立上がった男二人が手を組み、ついには人間として不正を暴いていく姿は爽快です。この巧みなストーリーの原作は、大ヒットドラマ「ミセン -未生-」など作品が次々と映像化されているユン・テホのウェブ漫画。これが3作目となるウ・ミンホ監督が、豪華キャストを迎えて骨太な作品に仕上げています。腹の底が見えない策士を演じるペク・ユンシク、熱血検事を演じるチョ・スンウと、演技対決も見物ですが、出色なのは主演のイ・ビョンホン。単純でユーモラスな男を人間くさく演じ、予想外のラストへと繋げていきます。長髪のチンピラや懐かしい受刑囚、ビシっときめたスマートな姿など、様々なビョン様も堪能でき、まさに俳優イ・ビョンホンの復活を告げる作品にもなっています。


p4p5p6

▼公式サイト 閉じる