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台湾新電影時代

監督:シエ・チンリン
出演:ホウ・シャオシェン、ツァイ・ミンリャン、ジャ・ジャンクー、黒沢清、是枝裕和、アピチャッポン・ウィーラセタクン、ワン・ビン、ティエン・チュアンチュアン、トニー・レインズ、アイ・ウェイウェイ、浅野忠信、オリヴィエ・アサイヤス、市山尚三、マルコ・ミューラー、佐藤忠男、シュウ・ケイ、イン・リャン、他多数

2014年/台湾
日本公開日/2016年4月30日
カラー/DCP/109分
配給:オリオフィルムズ

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台湾新電影時代
(光陰的故事−台湾新電影
 /Flowers Of Taipei・Taiwan New Cinema)

story

 台湾ニューシネマ誕生30周年記念ドキュメンタリー。

 ホウ・シャオシェン監督『悲情城市』がヴェネチア映画祭でグランプリ(金獅子賞)を受賞し、1980年代、台湾映画界に新しい潮流をもたらし、世界の映画史にその名を刻んだ「台湾ニューシネマ」。その足跡と後世に与えた影響を、世界の名だたる映画人たちを通して浮き彫りにする最新ドキュメンタリー。台湾ニューシネマの代表的監督でもあるホウ・シャオシェンをはじめ、フランスやアメリカ、中国大陸、香港の映画監督や芸術家など計50人以上にインタビューを行い、映画運動の意義などを追求している。

 世界の映画人に加え、日本から俳優の浅野忠信や映画監督の黒沢清、是枝裕和、評論家の佐藤忠男なども登場し、当時の作品について語っている。また、ホウ・シャオシェン監督『風櫃の少年』『童年往時』、エドワード・ヤン(楊徳昌)監督『[牛古]嶺街少年殺人事件』『恐怖分子』をはじめ、台湾ニューシネマの先駆けワン・トン(王童)監督作品など、多くの優れた映像が作品を彩る。

●アジコのおすすめポイント:

台湾ニューシネマ誕生30周年を記念して、シエ・チンリン監督の手で撮影されたドキュメンタリー作品です。同じ熱帯でも台湾とはやや異なる森の自然音に包まれ、アピチャッポン・ウィーラセタクン監督のロングインタビューから始まる冒頭で、まずびっくり。ニューヨークにいた監督がホウ・シャオシェン監督の映画を観て感銘を受け、自分のことを描けばいいんだとタイに戻り、映画監督になっていたとは。構図などにも影響を受けているとのこと。続く、ヨーロッパの映画祭関係者や、各国の映画監督、俳優たちの証言から、台湾ニューシネマが欧米の人たちに与えた衝撃や、中華圏やアジアの監督たちにどのような影響を与えていったかが綴られていきます。合間に挟まれる、当時の台湾社会や人気映画などの映像も新鮮。本作の初公開と共に、それらの名作たちが特集上映されている「台湾巨匠傑作選2016」も見逃せません。ぜひ、一緒にご覧ください。

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