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その日の雰囲気

監督:チョ・ギュジャン
脚本:ミン・ソヨン
撮影:ヨ・オク
照明:ペ・イルヒョク
編集:キム・チャンジュ
美術:イ・ボンファン
音楽:キム・テソン
出演:ユ・ヨンソク、ムン・チェウォン、チョ・ジェユン、パク・ミヌ、キム・スルギ、カ・ドゥッキ

2016年/韓国
日本公開日/2016年7月23日
カラー/シネスコ/5.1ch/103分
字幕:朴 理恵
配給:クロックワークス

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その日の雰囲気(Mood of the day)

story

 プレイボーイのキム・ジェヒョン(ユ・ヨンソク)はトップ・アスリートのマネジメントを束ねるエージェントで働いている。いつものようにランニングを済ませて会社へ向かうと、NBAとの契約を控えたカン・ジンチョル選手が雲隠れしたと大騒ぎになっていた。ジェヒョンは同僚(チョ・ジェユン)と共にジンチョルの郷里、釜山へ向かう。

 一方、カン・ジンチョルを専属モデルにする約束でプレゼンにこぎつけたペ・スジョン(ムン・チェウォン)も、釜山へ向かおうとしていた。ところが、出発前に結婚が決まったユンジュ(カ・ドゥッキ)と会って動揺する。相手は高校時代に声もかけられなかった初恋の人だったのだ。

 釜山行きのKTXに乗り込んだジェヒョンは、美しいスジョンと隣同士になり喜ぶ。窓の外ばかりを眺めているスジョンにサンドイッチを差し出し、声をかけるジェヒョン。だがスジョンには10年も付き合っている恋人がいた。彼と携帯で話している間、ジェヒョンはスジョンの好きなバナナ牛乳を買って来てくれていた。

 「ナンパですか?」とスジョンが尋ねると、「今夜は君と寝るつもりだ。君に惚れてしまった」とジェヒョンは微笑んだ。「私には恋人がいます!」生真面目なスジョンはすっかり呆れ、席を移動するが失敗。ところが、彼がカン・ジンチョルのエージョントだとわかり、カン・ジンチョルと会わせることを条件に同行することにする。

 別の席に座っていた同僚を置き去りに、途中でKTXを降りたジェヒョンとスジョンは、車を暢達してカン・ジンチョルの父親の葬儀に出る。だが、ジンチョルは来ていなかった。やむなく、契約書なしでプレゼンに臨んだスジョンを助けてくれたのはジェヒョンだった。彼と行動を共にするうちに、頑なになっていたスジョンの心が少しずつ動いていく…。

●アジコのおすすめポイント:

名うてのプレイボーイが堅物美女をどうやって落とすか?というよりも、これまでの自分の生き方(恋愛に関する)に疑問を抱きはじめた女と、いつもと違うタイプの女性に痛いところを指摘されながらも、運命的なものを感じてしまった男との出会いの物語です。監督は本作が2本目となるチョ・ギュジャン。真面目で硬い感じの役柄が多かったユ・ヨンソクが、一夜情に明け暮れるチャラ男を楽しそうに演じています。対するムン・チェウォンは『今日の恋愛』とはうって変わり、美人だけど自分の殻を破れない女性を好演。互いの道徳感や価値観を越えた、生身の人間を見た時に、愛情とか恋はふと訪れるのだなと思わせてくれます。二人に自分の垣根を越えさせたものは何なのか? 恋に悩む方にもおすすめのロマンチック・コメディです。

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