マグニフィセント・セブン
(The Magnificent Seven)
story
1879年、西部の町ローズ・クリークに、横暴な資本家ボーグ(ピーター・サースガード)が金の採掘のためにやって来る。保安官を買収して住民たちに立ち退きを迫るボーグ。逆らう者は容赦なく殺され、残された住民たちは恐怖の中で奴隷のような生活を強いられていた。
最愛の夫マシュー(マット・ボマー)を殺された若き未亡人エマ(ヘイリー・ベネット)は、友人のテディ(ルーク・グリメス)と町を抜け出し、ボーグたちに対抗できるガンマンを探していた。そして、お尋ね者を追っていた治安官サム・チザム(デンゼル・ワシントン)と出会う。立ち寄ったバーでの騒動で見事なガンさばきを披露したチザムに、エマは町民からかき集めた全財産を差し出し、用心棒になってほしいと頼み込む。
町の苦境を知らされ、その敵が悪名高いボーグと知ったチザムは、エマたちの頼みを引き受ける。助っ人が必要とふんだチザムは、そのバーで知り合った早撃ち自慢のギャンブラー、ファラデー(クリス・プラット)を仲間に引き入れる。次に向かったのは、お尋ね者として手配されていたメキシコ人の流れ者バスケス(マヌエル・ガルシア・ルルフォ)の隠れ家だった。
さらに、南北戦争の頃に凄腕のスナイパーとして恐れられたグッドナイト(イーサン・ホーク)と、その相棒でナイフの使い手でもある東洋人ビリー(イ・ビョンホン)も仲間に加わる。最後にインディアン・ハンターのホーン(ヴィンセント・ドノフリオ)と、部族を追われたインディアンの若き戦士レッドハーヴェスト(マーティン・センズメアー)が加わった。
こうしてローズ・クリークにたどり着いた7人は、まずボーグに買収された保安官を町から叩き出し、ボーグが仲間を引き連れてやって来るまでの7日間で、町民たちに戦闘方法を伝授していく。
アジコのおすすめポイント:
『七人の侍』が装いも新たに再登場です。ベースとなっているのは、1960年にリメイクされた傑作『荒野の七人』ですが、本作では本家『七人の侍』のスピリットが踏襲され、21世紀ならではの撮影テクニック、ガン・アクション、そして、さまざまな人種、民族が混合した豪華キャストによる斬新バージョンとなっています。なにせ主人公は黒人ガンマンなんですから!イ・ビョンホンのクールなナイフさばきもかっこよく、クレイジーな老ガンマンを演じるイーサン・ホークとのコンビも絶妙です。デンゼル・ワシントンの腰に構えたピストル姿もスタイリッシュ。7人のキャラが立っており、それぞれに見せ場が堪能できます。監督はチョウ・ユンファ主演の『リプレイスメント・キラー』でデビューしたアントワーン・フークワ。エンディングでは『荒野の七人』のオリジナルスコアも流れ、わくわくします。鑑賞前後に『七人の侍』『荒野の七人』を観るのもオススメです。
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