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第3の愛

監督:イ・ジェハン
原作:「第三種愛情」自由行走・著
脚本:自由行走、イ・ジェハン、イ・マンヒ、ニウ・ハン
撮影:パク・チャンヒョク
編集:キム・ウヒョン
美術:バイ・フールイ
衣装:チェ・ソンオク
音楽:ソ・チェヒョク、チャン・ジウォン
出演:ソン・スンホン、リウ・イーフェイ、モン・ジア、オウ・ハンシェン、ジェシー・ジャン

2016年/中国(*正しい製作年度は2015年)
日本公開日/2017年4月1日
カラー/ステレオ/113分
字幕:本田由枝
配給:ツイン

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第3の愛(第三種愛情/The Third Way of Love)

story

 飛行機の中。大財閥の若き社長リン・チージョン(ソン・スンホン)は、溢れる涙をぬぐおうともせず泣いている美しい女性に目を留め、乗務員からティッシュをもらって彼女に差し出す。空港でも何度か見かけたが、彼女は笑顔を取り戻し電話で話していた。その女性は弁護士のゾウ・ユー(リウー・イーフェイ)。離婚手続きを終え、妹ユエ(モン・ジア)の住む部屋へ戻ってきたのだった。

 ところが、ユーは部屋へ戻って驚く。精神不安定なユエが自殺をはかっていたのだ。聞けば、夢中になっていた会社の社長が結婚することになり、やけを起こしたらしい。幸い軽症で済んだが、ユーは会社へ怒鳴り込み、社長と顔を合わさないで済むよう配置換えを願い出る。勇ましい彼女に驚いた社長はチージョンだった。

 さらに偶然が重なり、ユーの働く弁護士事務所がチージョンの会社と顧問契約を結ぶことになる。そこへ騒動が起こった。労災補償をめぐって、建設作業員が高層ビルの屋上から飛び降りようとしていたのだ。担当弁護士となったユーはチージョンと共に屋上へあがり、なんとか説得に成功する。

 ユーとチージョンは互いに好意を抱くようになる。チージョンには親が決めた婚約者ジャン・シンヤオ(ジェシー・ジャン)がいたが、彼にとっては妹のような存在だった。チージョンはこれまでに感じたことのない幸せをユーに見出し、積極的に会うようになる。ユーはためらいながらも、そんなチージョンを受け入れるようになっていくのだが…。

アジコのおすすめポイント:

『私の頭の中の消しゴム』『戦火の中へ』のイ・ジェハン監督が中国のベストセラー小説を映画化した作品です。それは、大人のラブストーリー。財閥グループの社長をつとめる愛を知らない御曹司と離婚したばかりの若き弁護士が出会い、偶然の出会いが重なって運命のように惹かれあっていくというもの。じわじわと恋愛に発展していく二人を、演技派の二人が実にうまく自然に演じています。ソン・スンホンはもちろん吹替ですが、あまり違和感は感じません。幸せに飛び込んでいきたい二人に立ちはだかる現実の壁。それは越えられるのか?それとも…? 第3の愛とは一体どういうものなのか、スクリーンでご確認ください。尚、本作での共演がきっかけで、ソン・スンホンとリウ・イーフェイが実生活の恋人同士に発展したのは周知の通り。二人の演技がとても真摯に見えるのは、その効果もあるかもしれませんね。


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