| LUCK-KEY／ラッキー（ラッキー/LUCK-KEY）
story
成功率100％を誇る伝説の殺し屋ヒョンウク（ユ・ヘジン）。その夜も雨の中、お気に入りの音楽を聴きながら準備を整え、ターゲットを待ち受けて仕事完了。高級車で立ち去った。翌朝、交通規制で回り道をしたヒョンウクは、袖口が血で汚れているのに気づく。
家賃も払えず、だらしない生活を続けているジェソン（イ・ジュン）は売れない俳優。生きているのが嫌になり、自殺を試みるが失敗。大家（イ・ヨンニョ）に臭いと言われ、死ぬ前にせめて身体を洗っておこうと銭湯へでかける。ロッカールームには、ブランド財布を持つリッチな男がいた。同じ銭湯に立ち寄ったヒョンウクだ。
ところが、浴場で石鹸が転がり、ヒョンウクが足を滑らせて派手に転倒してしまう。頭を打ったようだ。ジェソンのところへ、彼のロッカーの鍵が転がってきた。出来心でロッカーの鍵をすり替えるジェソン。意識不明のヒョンウクは病院へ運ばれ、ジェソンはヒョンウクの金や車、スーツを借りて借金を返して回った。自殺前の豪遊のつもりだった。
一方、意識が戻ったヒョンウクは記憶喪失に。残された服や荷物から自分は32歳のユン・ジェソンと思い込む。所持金がほとんどないため入院費が払えず、やむをえず救急隊員のリナ（チョ・ユニ）にお金を借りた。汚い部屋に愕然とするヒョンウク。しかし、リナの母の店で働くことになり、天性の才能を発揮。見事な包丁さばきで店の評判をあげ、有望なアクション俳優として監督に目をかけられる。
アジコのおすすめポイント：
あはははは（^^）。これが笑わずにはいられようか！という痛快エンターテイメント作品です。しかも、主演は名バイプレイヤー、ユ・ヘジン！日本で大ヒットした内田けんじ監督の『鍵泥棒のメソッド』を韓国流にアレンジし、シンプルかつパワーアップしたストーリーに仕上げています。展開はほぼ同じですが、女性主人公が救急隊員に変わり、キャラクター設定も変更。一方、殺し屋の部屋に住むことになった役者にも、別のロマンスが用意されています。日本版ではさらっとしか描かれない部分が増幅されており、特に料理店での活躍や大部屋俳優としてロケに参加する場面は韓国ならではの面白さ。『JSA』など有名な映画やドラマの撮影パロディもあり。すみずみまで楽しめます。たとえ住む部屋が変わっても、仕事が変わっても、結局、運命を切り開くのは本人の才能と努力次第、というのがよくわかる作品。結末はやや強引ですが、皆が満足するハッピーエンドに嬉しくなります。単純に映画を楽しみたい方にオススメ。ユ・ヘジンのファンは必見です。
|