リアル(リアル/Real)
story
富と知恵を持ち、野心的なチャン・テヨン(キム・スヒョン)は、神経精神科の担当医チェ・ジンギ(イ・ソンミン)を前に診察を受けている。そして、チェから「解離性障害」の疑いがあると告げられる。彼には、幼い頃から自分を邪魔する存在がいた。なんとかあいつを消し去りたい。チェは「もう一人の自分を消し去る方法がある」と告げる。
ルポライターのチャン・テヨン(キム・スヒョン二役)は危険を感じていた。そんな中、彼は自動車事故に遭い、同じく事故で危篤状態になった若い男と隣合わせで病院へ運ばれる。大やけどを負い、死にかけていたその男の目が開き、意識が宿る。
チャン・テヨンは、新しくオープンしたラグジュアリーカジノ「シエスタ」の利権を狙う犯罪組織のリーダー、チョ・ウォングン(ソン・ドンイル)と対立する。利益の半分は組織のものだと主張する彼らとの抗争は、避けられそうになかった。そんな中、VIP専門の弁護士サ・トジン(チョ・ウジン)から、「シエスタ」に投資したい依頼人がいると、話を持ちかけられる。
自分の大ファンだというその人物は、いつも仮面をつけており、名前も同じチャン・テヨンだった。職業はルポライターだという。彼はテヨンの身辺を監視しており、行く先々に現れた。チャン・テヨンは事故に遭った時に担当した、リハビリセラピストのソン・ユファ(チェ・ジンリ)と交際していた。仮面の男も彼女に好意を抱き、彼女によく似た女性(ハン・ジウン)と関係を持っていた。
そして、仮面がとれ、その男の顔が明らかになる。それは、まさしくチャン・テヨンそのものだった。
アジコのおすすめポイント:
昨年の10月23日に兵役に就いたキム・スヒョンが、入隊前に出演を切望した作品です。「20代の代表作にしたい!」という意気込みで取り組んだ本作。自分の中にいる対照的な自分との対決を描いた作品で、一人二役だけでも難しいのに、いずれもこれまでに演じたことのないキャラクターで、まさに挑戦しております。冒頭には大胆な露出シーン(後ろ姿)もあり。最初から最後まで、ほとんどのシーンに登場しており、彼をずっと眺めていたいファンにはうれしいかも。但し、ストーリーが難解な上に演出もかなりぶっ飛んでいるので要注意。「誕生」「対決」「リアル」と3章仕立ての物語は、あたかもドラッグをやっているかのような幻想シーンもあいまって、一体何がリアルなのか混乱するような仕掛けになっております。監督は本作でデビューした新人イ・サラン。なかなかのイケメンです。
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