イップ・マン外伝 マスターZ
（葉問外傳 張天志/Master Z:The Ip Man Legacy）
story
詠春拳の正統争いでイップ・マンに敗れたチョン・ティンチ（マックス・チャン）は武術界を去り、闇の請負仕事からも足を洗う。今は街で小さな食料品店を営み、息子のフォン（チョン・ホイユッ）と穏やかな生活を送っていた。練習用の木人も今は洋服掛けになっている。
香港は高度な経済成長を遂げていたが、裏では様々な犯罪組織が暗躍していた。アヘン漬けにされたホステスのナナ（クリッシー・チャウ）は、アヘン窟を経営するキット（ケビン・チェン）から借金の返済を強要され、親友のジュリア（リウ・イエン）に助けてもらう。しかし、利息の返済で追われ、通りかかったティンチに救われる。
その頃、長楽グループのボス、クワン（ミシェル・ヨー）は香港の将来を見据えて、組織を堅気の企業にしようとしていた。クワンは幹部を集め、すべての非合法ビジネスの中止を宣言するが、弟のキットは反発していた。彼は手下に頼んで、夜中にティンチの店に放火して襲撃させる。
間一髪でフォンを連れて逃れたティンチは、通りかかったジュリアの世話になることに。ジュリアは二人をナナと同居するアパートへ連れ帰り、ティンチを兄のフー（シー・イェンネン）に紹介。彼のナイトクラブで働くことになる。
クワンが弟の不始末を解決しにナイトクラブへやってくるが、すでにキットのアヘン窟を焼きはらっていたティンチは金を受け取らなかった。しかし、キットは友人のサン（パトリック・タム）と組んでヘロインの密売組織と接触。ヘロイン市場に手を出そうとしていた…。
アジコのおすすめポイント：
イップ・マンとの勝負に敗れ、武術界を去ったチョン・ティンチが、降りかかる悪との対決を通じて再び武術への情熱に目覚め、再起していく物語です。ずっと尊敬する父と寄り添っていた息子のフォンも大喜び。白粥に油条、バットマン、ステーキなど、親子愛もしっかりと描かれたヒューマンドラマになっております。もちろん、アクションシーンは見どころ満載。トニー・ジャー（特別出演ですが、おいしい役所）、ミシェル・ヨー、シン・ユー、デイヴ・バウティスタと豪華な対決陣を相手に、ユエン・ウーピン監督の秘蔵っ子として経験を積み、ドニー・イェンに継ぐ新たなるヒーローとなったマックス・チャンの優雅なアクションが繰り広げられます。最後、強大な敵を相手に、ついに詠春拳に回帰する姿は感動的。名アクション監督であるユエン・ウーピンならではの演出がたっぷりと堪能できる本作。アクションファンなら、この新たなる伝説のスタートを見逃してはいけません。続編も期待大！
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