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幼い依頼人

監督:チャン・ギュソン
脚本:ミン・ギョンウン
撮影:チョ・ジョンヒ
編集:チョン・ジウン
音楽:ヨン・ギモク
出演:イ・ドンフィ、ユソン、チェ・ミョンビン、イ・ジュウォン、コ・スヒ、ソ・ジョンヨン

2019年/韓国
日本公開日:2020年3月27日
カラー/シネマスコープ/5.1ch/114分
字幕:朴理恵
配給:クロックワークス
(c)2019 Eastdreamsynopex. Co. Ltd. & Lotte Entertainment

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幼い依頼人(幼い依頼人/My First Client)

story

 なかなか法律事務所へ就職できないユン・ジュンヨプ(イ・ドンフィ)は、姉(コ・スヒ)の勧めでやむなく未来児童福祉館で働くことにする。そして、警察署で初めてダビン(チェ・ミョンビン)と出会う。10歳のダビンは継母に虐待され、警察に助けを求めたのだ。

 ダビンと弟のミンジュン(イ・ジュウォン)は仲の良い姉弟で、早くに母親を亡くしていた。粗暴な父親のジョンナム(ウォン・ヒョンジュン)は育児放棄しており、母を嫌って写真の顔を削っていた。そんな父がある日、ジスク(ユソン)を連れてくる。二人は新しい母親ができて喜ぶが、ミンジュンが食事で粗相をするとジスクはダビンを折檻した。

 警察は社会福祉局に依存しており、局には捜査権がないため、家庭訪問をしただけでダビンは家に戻された。その後も虐待が続き、担任(イ・ボム)に相談することもできなかったダビンは、ミンジュンと二人でジュンヨプのもとを訪れる。彼はしぶしぶ、二人をハンバーガーショップや動物園に連れて行き、二人は彼になついていった。

 しかし、就職が決まったジュンヨプがソウルへ去った後、悲劇が起こる。担任からの連絡でかけつけたジュンヨプはダビンを救おうとするが、逆にジスクの虐待がエスカレート。弟のミンジュンが死に、ダビンに罪が着せられる。ジュンヨプは辞職してダビンの弁護士となる決意をする…。

アジコのおすすめポイント:

韓国で実際に起こった継母による児童虐待死亡事件を元に作られた作品です。主演はコミカルな役柄でドラマ、映画で活躍するイ・ドンフィ。前半はコミカルな味付けもされていますが、深刻な事態へ突入する後半から主人公にもシリアス度が増し、法の遵守だけを考えていた男から、法を変えるくらいの気概を持つ正義の男へと変貌していきます。そんな彼を支える友人たち、特に女性弁護士や女性検事、女性裁判官(キム・ボヨンがゲスト出演)そして姉など、女性たちに守られているのが頼もしいかぎり。一方、悪役となる継母を演じたユソンは『母なる復讐』とは真逆の怖い女を怪演。さすが女優です。映画では見て見ぬふりをする教師、隣人などが出てきます。日本でもいたましい事件が続いていますが、子どもたちの叫びを見逃してはいけません。


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