新喜劇王(新喜劇之王/The New King of Comedy)
story
俳優志望のユー・モン(エ・ジンウェン)は、演技本を片手に毎日、あちこちの撮影村に通っている。しかし、10数年が過ぎ、30歳になってもまだエキストラのまま、死体役や過激なアクションのスタントなどをこなしていた。
父親(チャン・チー)はそんなモンに愛想をつかし家から追い出すが、母親(ユアン・シンチェ)と二人でこっそりとモンのロケ地を巡っては、虐められている彼女を陰で助けていた。エキストラ仲間のレイ・ヨン(ホアン・シャオポン)もモンを励ますが、一番の慰めは婚約者チャーリー(チャン・チュエンダン)の激励だった。
そのチャーリーに国際的大作への出演を勧められ、お正月映画『白雪姫 血のチャイナタウン』のオーディションを受けることに。プチ整形の失敗が功を奏して採用されるが、魔女役のスタントで散々な目に遭う。
主演は落ちぶれたスター俳優のマー・ホー(ワン・バオチャン)だったが、モンはやる気のない彼からも虐められる。マーの迫真の演技を引き出すため、監督はモンを使ってマーを驚かすが、彼は恐怖で失禁。皆に罵倒され、マーは現場を去った。ところが、その時の動画がSNSに流出したことで、マーの人気が再燃。人気スターに返り咲く。
一方、結婚詐欺師だったチャーリーと別れたモンは傷心のまま夢を諦め、実家に戻って堅実な生活をしていた。そこへ、モンを探していたマーが現れ、シンチー監督の新作オーディションの話を持ち込んでくる…。
アジコのおすすめポイント:
20年前のチャウ・シンチー監督&主演『喜劇王』が、装いも新たに女性を主人公にして戻ってきました!テーマはずばり「夢を諦めない」。愚直に努力して傷だらけになりながらも、そんな彼女を認めている人はちゃんといて、チャンスは必ず巡ってくるというシンデレラストーリー。元祖『喜劇王』ファンの主人公たちが懐かしい日向大介の音楽でパロディを演じる場面も登場します。舞台は中国ですが、香港時代のナンセンスギャクは健在。昨年の春節映画で、皆をハッピーな気分にさせてくれます。主演はこれまたチャウ・シンチーに見出された新人のエ・ジンウェン。いつものようにブサイクに変身させられ、体当たりの演技に挑戦しています。そんな彼女の救世主となるのが、これまた落ちぶれ俳優として白雪姫にまで変身させられたワン・バオチャン。今回は広東語バージョンでの公開です。久々の無厘頭ワールドをたっぷりとお楽しみください。
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