クローゼット(クローゼット/The Closet)
story
建築家のサンウォン(ハ・ジョンウ)は交通事故で妻スンヒ(シン・ヒョンビン)を亡くしたトラウマで、パニック障害を患っていた。11歳の娘イナ(ホ・ユル)も心を閉ざしており、医者の勧めで新しい家に引っ越す。イナは徐々に明るさを取り戻すが、サンウォンは夜な夜なクローゼットの中から聞こえる奇妙な声に悩まされるようになる。
博物館の仕事を進めているサンウォンは、進行具合に不満を持ち自分が現場に立ち会うことに。2ヶ月ほど家に帰れなくなるためシッターを探すが長続きせず、イナをアートキャンプに入れることを考え始めた矢先、イナが忽然と姿を消してしまう。
イナの行方を捜して1ヶ月。サンウォンは人探しのテレビ番組にも出演するが、自分が犯人ではないかと疑われてしまう。そんなある日、テレビ番組を見ていた男ギョンフン(キム・ナムギル)が現れる。彼はイナの部屋のクローゼットにすべての秘密が隠されていると言う。
ギョンフンは退魔師だった。1998年から消えた子どもたちが32人いると話し、イナが消えてから49日以内なら救い出せるという。残された日々はあと3日だった。サンウォンはイナを見つけ出すため、ギョンフンの力を借りるのだが…。
アジコのおすすめポイント:
ハ・ジョンウとキム・ナムギルが主演とくれば観ないわけにはいかない作品。でも、タイトルから予想されるように直球ホラー映画です。冒頭からムーダンが出てまいります。そして後半ではパク・ソンウンも登場。このムーダンとパク・ソンウン演じる男は重要なキーパーソンとなっていきます。ホラー苦手なアジコはかなり目をそらしながら拝見したのですが、でも、ストーリーにはちゃんと社会性があり、しっかりしたテーマが潜んでいます。どうして子どもたちがこんなことになってしまったのか。子どもをめぐる問題は日本にもあります。大人たちは心して観なくてはなりません。監督&脚本は本作で長編デビューしたキム・グァンビン。ゴーストバスターズ役のキム・ナムギルがコミカルな演技を見せてくれ、ほっとします。生カンニム様相手のパロディも出てくるのでお楽しみに。
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