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風が踊る デジタルリマスター版

風が踊る デジタルリマスター版
(風兒踢踏踩/Cheerful Wind)


監督:ホウ・シャオシェン
脚本:ホウ・シャオシェン
撮影:チェン・クンホウ、ライ・チェニン
編集:リャオ・チンソン
美術:チー・カイチン
音楽:ズオ・ホンユエン
出演:フォン・フェイフェイ、ケニー・ビー、アンソニー・チェン、メイ・ファン、シー・イン、チョウ・ワンシェン、ウー・リン、イエン・チェングオ

1982年/台湾
日本公開日:2021年4月17日
カラー/シネマスコープ/5.1ch/97分
字幕:
配給:オリオフィルムズ

ホウ・シャオシェン大特集

story

 カメラマンのシンホエ(フォン・フェイフェイ)は、CM撮影で澎湖(ポンフー)島を訪れる。監督は恋人のローザイ(アンソニー・チェン)だ。のどかな島で、いろいろなスチール写真を撮っている時、牛車の荷台で笛を吹く青年を見つける。シンホエは不思議な雰囲気をまとった彼に惹きつけられ、夢中でシャッターを切った。

 その後、シンホエはエキストラの中にその青年の姿を見つけるが、微笑む彼にわざと素っ気ないふりをした。洗剤のCMの撮影中、洗剤売りの前に並ぶ主婦たちの側で、またその青年が笛を吹いていたが、彼は実は盲目であった。シンホエは見栄をはった自分を恥じ、彼、チンタイ(ケニー・ビー)に出演してもらうことに。撮影は大成功だった。

 台北へ戻ったシンホエは、街で偶然、チンタイと再会する。公園で会話を楽しむ二人。研修医の時に事故で視力を失ったチンタイは角膜移植を待っていた。

 シンホエは実家のある台湾中部の鹿谷村の小学校で代理教員をすることになる。角膜手術を受けて視力が回復したチンタイは、シンホエに会うために鹿谷村を訪れる。チンタイの想像通り、シンホエは素敵な女性だった。

 チンタイはシンホエの実家の家族にも会い、二人の仲は急接近。積極的なチンタイはシンホエにプロポーズするが、シンホエの父親(チョウ・ワンシェン)は彼女が香港でローザイと結婚するものと思っていた。

 香港行きはシンホエにとってキャリアアップのための夢でもある。心はすでにローザイを離れ、チンタイへと揺れ動くシンホエ。だが、夢も諦めたくない。二人の恋の行方はどうなっていくのか…。

アジコのおすすめポイント:

台湾の巨匠ホウ・シャオシェン監督の初期3部作(他は『ステキな彼女』『河の流れに草は青々』)第2弾です。監督デビュー40周年を記念した特集上映で、デジタルリマスター版が特別上映されることになりました。主演は台湾の人気アイドル歌手フォン・フェイフェイと香港の人気バンド、ウィナーズのケニー・ビー。デビュー作『ステキな彼女』の大ヒットを受けて、同じ布陣で作られたラブ・コメディです。いわゆるジャンル映画ですが、『風櫃の少年』につながる澎湖(ポンフー)島が登場。のどかな島の人々ややんちゃな子どもたちの情景も描かれ、その後の作風へとつながっていきます。当時の台湾では、香港は憧れの大都会であり夢を叶える場所だったこともうかがえ、懐かしい気分に浸れます。その時代がもう戻って来ないのが残念ですが。本作の主人公たちの恋愛スタイルもなかなか進歩的で、好感が持てます。恋をしたら一直線の役柄はケニー・ビーにぴったり。ラストのセリフなんか胸キュンもので、女性の夢を応援してくれる頼もしく理想的な恋人を演じています。


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▼台湾巨匠傑作選2021公式サイト ▼予告編