story
カメラマンのシンホエ(フォン・フェイフェイ)は、CM撮影で澎湖(ポンフー)島を訪れる。監督は恋人のローザイ(アンソニー・チェン)だ。のどかな島で、いろいろなスチール写真を撮っている時、牛車の荷台で笛を吹く青年を見つける。シンホエは不思議な雰囲気をまとった彼に惹きつけられ、夢中でシャッターを切った。
その後、シンホエはエキストラの中にその青年の姿を見つけるが、微笑む彼にわざと素っ気ないふりをした。洗剤のCMの撮影中、洗剤売りの前に並ぶ主婦たちの側で、またその青年が笛を吹いていたが、彼は実は盲目であった。シンホエは見栄をはった自分を恥じ、彼、チンタイ(ケニー・ビー)に出演してもらうことに。撮影は大成功だった。
台北へ戻ったシンホエは、街で偶然、チンタイと再会する。公園で会話を楽しむ二人。研修医の時に事故で視力を失ったチンタイは角膜移植を待っていた。
シンホエは実家のある台湾中部の鹿谷村の小学校で代理教員をすることになる。角膜手術を受けて視力が回復したチンタイは、シンホエに会うために鹿谷村を訪れる。チンタイの想像通り、シンホエは素敵な女性だった。
チンタイはシンホエの実家の家族にも会い、二人の仲は急接近。積極的なチンタイはシンホエにプロポーズするが、シンホエの父親(チョウ・ワンシェン)は彼女が香港でローザイと結婚するものと思っていた。
香港行きはシンホエにとってキャリアアップのための夢でもある。心はすでにローザイを離れ、チンタイへと揺れ動くシンホエ。だが、夢も諦めたくない。二人の恋の行方はどうなっていくのか…。
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