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スティール・レイン

監督:ヤン・ウソク
脚本:ヤン・ウソク
撮影:キム・テソン
照明:ソン・ジェホ
編集:キム・サンボム
アクション監督:チェ・ボンノク
美術:ヤン・ホンサム
音楽:キム・テソン
出演:チョン・ウソン、クァク・ドウォン、ユ・ヨンソク、アンガス・マクファーデン、シン・ジョングン、リュ・スヨン、ヨム・ジョンア、チャン・グァン、イ・ジェヨン、アン・ネサン、白竜、クリスティン・ダルトン

2020年/韓国
日本公開日:2021年12月3日
カラー/スコープサイズ/5.1ch/132分
字幕:
配給:ハーク
© 2020 Yworks Entertainment & Lotte Entertainment & Studio Genius Woojeung
2020年 韓国映画製作者連盟賞
 助演男優賞(シン・ジョングン)

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スティール・レイン
(鋼鉄の雨2:頂上会談/Steel Rain 2:Summit)

story

 日本。大和財団の森(白竜)はアメリカと手を組み、領有権で揉めている尖閣海域で中国に戦争を仕掛ける「影武者作戦」を計画していた。しかし、その裏で森はアメリカを敵視しており、中国の高官にも接触。中国からの裏資金で、攻撃の矛先は韓国へ向けられようとしていた。

 その頃、韓国と北朝鮮は「朝米平和協定会談」を間近に控えていた。北朝鮮の核弾頭をアメリカに渡し、平和協定と外交関係を樹立すべく調整が進んでいたが、仲介役の韓国大統領ハン・キョンジェ(チョン・ウソン)は、突如アメリカから軍事演習への参加を要請され困惑する。米朝関係を維持するため参加を決意するが、中国大使(キム・ミョンゴン)から強く非難されてしまう。一方、大統領府では、中国政府が大和財団に大金を渡した情報をキャッチしていた。

 北朝鮮の元山(ウォンサン)にあるホテルで、平和協定会談が始まる。韓国のハン大統領、北朝鮮の最高指導者チョ委員長(ユ・ヨンソク)、アメリカ合衆国のスムート大統領(アンガス・マクファーデン)が顔を合わせるが、双方の主張が食違い交渉は決裂。そこへ、北朝鮮護衛司令部の総局長パク・ジヌ(クァク・ドウォン)がクーデターを決行し、首脳3人は武装部隊に拉致されてしまう。強硬派のパクは北朝鮮が韓国に吸収されることを恐れたのだった。

 風速90メートルを超える超大型台風「鋼鉄の雨(スティール・レイン)」が接近する中、3人は弾道ミサイルを搭載した北朝鮮初の原子力潜水艦「白頭号」に監禁される。アメリカでは国家安全保障会議で北朝鮮への報復攻撃が検討され、韓国大統領府は軍を招集して動向を監視するが、台風の影響で救援隊は「白頭号」に近づくことができなかった。

 一方、狭い艦長室に閉じ込められた3人とパクの間で「影武者作戦」が露呈。中国と取引をしていたパクは日本への攻撃を計画していた。しかし、艦長室の放送スイッチが入っていたことで、乗組員たちにも事態が伝わり、副艦長チャン・ギソク(シン・ジョングン)が反乱を開始する…。

アジコのおすすめポイント:

北朝鮮のクーデターによって、原子力潜水艦に韓国、北朝鮮、アメリカの3首脳が拉致されるという前代未聞の政治海洋アクションエンターテインメントです。しかも、その背景には日本、中国、アメリカの政治的な思惑が渦巻いており、いつどこがどこに戦争を仕掛けてもおかしくない状況下。いや、それはあり得ないでしょう!?と思いつつも、首脳たちのキャラクター設定や、各国の人々の右往左往ぶり、特にアメリカ大統領のキャラがおかしくて、あ、これは喜劇だなと思って観ると気楽に楽しめます。監督は実話を映画化した社会派法廷劇『弁護人』(13年)で監督デビューしたヤン・ウソク。ウェブ漫画家としても活躍する監督の2作目が自身の人気作「鋼鉄の雨」シリーズを映画化した『鋼鉄の雨』(未公開/18年)で、その時、北朝鮮の元工作員を演じたチョン・ウソンと韓国大統領秘書官を演じたクァク・ドウォンを再び招集。南北逆転のキャラクターでまったく違う物語を描いたのが本作になります。潜水艦という密室空間での武装部隊と乗組員たちの闘い。さらには、核弾頭ミサイルや各国潜水艦が入り乱れる海中戦も見どころです。果たして、3人の首脳は助かるのか?平和は訪れるのか?


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