logo

Pure Japanese ピュア・ジャパニーズ

監督:松永大司
脚本:古林達夫
撮影:今井孝博
編集:早野亮
アクション監督:森崎えいじ
美術:井上心平
音楽:世武裕子
出演:ディーン・フジオカ、蒔田彩珠、別所哲也、渡辺哲、金子大地、坂口征夫、村上淳、嶋田久作

2021年/日本
日本公開日:2022年1月28日
カラー/ビスタサイズ/5.1chデジタル/88分
配給:アミューズ
配給協力:クロックワークス

p2

p3


Pure Japanese ピュア・ジャパニーズ
(Pure Japanese)

story

 立石大輔(ディーン・フジオカ)は武士道に傾倒し、剣の練習に励む危険な男だ。日光大江戸村で働き、入念なメイクをするが、仕事は忍者ショーの効果音担当。自分の美学に酔いしれているが、周りからは浮いている。元はアメリカでスタントマンをしていたが、本番で人が死ぬのを目撃してトラウマとなり、今は現場から退いていた。

 後輩が上京するため、地元のフィリピンパブで送別会が開かれる。酒を飲まない立石も参加。近くのテーブルでは地元のヤクザ長山組の連中が、日本人の純度が測れるというPJキットで盛り上がっていた。そして、大江戸村の一行にも検査を強いてくる。立石は拒否するが、持ち帰ったキットを試すと純度は100%だった。

 県会議員黒崎(別所哲也)の肝いりで、温泉での町興しが計画されていた。予定地の地上げで、最後の1軒になったのが、高校生のアユミ(藤田彩珠)と祖父・隆三(渡辺哲)が暮らす家だ。東京に出たいアユミは土地を売るのに賛成だが、先祖代々の墓や神社を守る隆三は頑なに拒否していた。

 神社に参ると、いつも境内の奥で立石が練習している。あれは狂気の目だと、隆三はアユミに話す。しかし、フィリピンパブでこっそりバイトしているアユミは、誠実で紳士的な彼に好感を持っていた。そのアユミが友人と日光大江戸村を観光していた時、後輩の代わりにショーに復活した立石が登場する。だが、本番でライトを見て固まってしまう。トラウマのせいだ。

 黒崎が講演会を兼ねた宴会を開く。立石は座長の代わりに出席し、隆三も来ていた。黒崎が気に入らない隆三は酒を飲みすぎ、立石がバイクで送ろうとするが隆三は亡くなってしまう。酒に毒が? 黒崎を疑った立石はアユミと黒崎の事務所に乗り込み、ついに暴力の封印を解く…。

アジコのおすすめポイント:

日本の剣術や忍者に深く傾倒している怪しいスタントマン。誠実で礼儀正しく筋を通す人物だが、実は…と、終わってみればあっと驚く結末になっています。香港や台湾で人気スターになった後、日本の朝ドラに出演して一躍ブレイク。今や日本で活躍するディーン・フジオカが、秘かに暖めていた企画を映像化した野心作。テーマはずばり、日本人とは何か? 日本語をOS言語と仮定し、実は日本語族はそのOSに操られているのでは?というアイデアからスタートしたとか。脚本は監督としても活躍する古林達夫。監督は『ピュ〜ぴる』『ハナレイ・ベイ』の松永大司。ジャンル映画を作りたいと思っていた松永監督に、忍者アクションという企画がはまり本作が誕生しました。ディーン自身、剣術が得意なので、アクション映画を撮りたいという欲求もあったのでしょう。最後の対決には本物の格闘家、坂口征夫が登場します。渾身のアクションシーンもお楽しみください。6月にはシャーロックの劇場版公開が控えるディーンですが、知的な役柄だけでなく、純度100%のアクション映画で思い切り弾けるディーンも観てみたいものです。


p4p5p6

p7p8p9

▼公式サイト ▼予告編