バーニング・ダウン 爆発都市
(拆弾専家2/Shock Wave 2)
story
香港警察の爆弾処理チームで活躍するフォンことプン・センフォン(アンディ・ラウ)とマンことドン・チョクマン(ラウ・チンワン)は最強コンビ。今日も対爆スーツに身を包み、宝石店で起こった手榴弾強盗を制圧。手榴弾を持たせられた人質救出に、命がけで対処していた。
しかし、高層マンションで発生した事件で、フォンとマンが被害にあった夫婦を救出した直後、もう1つの爆弾が仕掛けられていたことに気づかず、後片付けで残ったフォンが爆発に巻き込まれてしまう。マンは軽症で済んだが、フォンは左脚を失った。
仕事に誇りを持つフォンは、マンや同僚で恋人のポン・レン(ニー・ニー)が見守る中、猛特訓で驚異的に回復する。体力テストでも健常者を上回るほどだったが、復職を認められず、内勤や広報への転属を勧められた。フォンは怒りを抑えることができず、マンとの表彰式の席で「警察は使い捨て」の横断幕を掲げ、失職した。
その頃、警察は「復生会」と名乗る爆弾テロ組織をマークしていた。黒幕はマー・サイグァン(ツェー・クワンホウ)で、世界から集めた志願者30人と香港で結集。デヴィと呼ばれる相棒となんらかの計画を進めているらしい。
教育人材育成局で自爆テロが起こり、続いてホテルでのパーティ会場で18人の犠牲者を出す爆弾テロが発生。爆発に巻き込まれた容疑者が捕獲され、病院で目覚める。その男はフォンだったが、記憶を失くしていた。彼と親しかったマンとポンは捜査から外され、特捜隊のレイ(フィリップ・キョン)が担当になる。
記憶を失くすと別人格になり得るという医者の話から、ポンは上司に提案。フォンが潜入捜査官として「復生会」に潜り込んでいたとして、彼に近づく。一方、フォンも病院から逃走。自分について調べ始め、マンにたどり着く。
アジコのおすすめポイント:
「怒り」がテーマの本作。こんなに怒りっぽいアンディは見たことがないというほど、怒りまくります。抗てんかん剤を服用している設定なので、病的な怒りが悪につけこまれ…という展開。最後にはもう一つの人格が、彼と香港を救います。登場人物も多く、ヒロインこそ中国のニーニー(『悟空伝』)が演じていますが、そのほかのキャストは香港の懐かしい顔ぶれがズラリ。総制作費44億円の超大作を手がけたのは、香港映画界の鬼才ハーマン・ヤウ監督。前作『SHOCK WAVE ショック・ウェイブ 爆弾処理班』に続く本作では、同じ爆弾処理班の物語でありながら内容も設定もがらりと変更。核爆弾テロリストとのスリリングな対決にスケールアップしています。主演のアンディも今までとは違うキャラに挑んでおり、ファン必見。アクションも爆発もてんこ盛りで展開が早いため、複雑な状況に置かれた主人公の変遷や作戦内容を掴むには二度、三度とご覧になるのがお勧めです。
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