二つの光
(二つの光/two lights:relumino)
story
その日、アン・スヨン(ハン・ジミン)は文化教室へ初めてやって来た青年に気づく。彼の名はソ・インス(パク・ヒョンシク)。親しげに近づいてくるスヨンに慣れないインスはぎこちない態度をとる。だが、二人とも視覚障害者だった。文化教室では視覚障害者のための撮影会が開かれようとしていた。
最初に、集まった人々とヘルパーたちの自己紹介があった。27歳のインスは網膜色素変性症の症状が出て3年の新米だ。仕事はピアノ調律師。スヨンは7歳の頃から片方を失明。片方は霞んで見える。得意なのは人の匂いを嗅ぐこと。アロマ教室を開いているのだ。
海辺での撮影会は自由に行われた。年齢が近く美男美女のインスとスヨンはお似合いだった。次第に打解けた二人は、相手が見えるつもりで手を振った写真を撮ってもらう。「今、少し見えた」インスにはまだ視神経が残っていた。二人はデートの約束をする。
しかし、デートの日に不愉快な出来事が起こる。怒るインスにスヨンはきっと必要になる、と小さな携帯ライトを渡した。ピアノの調律時には拡大鏡を使って楽譜を読む。ある日、インスは同じ視覚障害者の調律師から、特殊なVR装置を教えてもらう…。
アジコのおすすめポイント:
大人のラブストーリーを描いてきた恋愛映画の名匠ホ・ジノ監督が、視覚障害者の若者たちの恋を描いた短編映画です。そのテーマは「愛する人を初めて見る瞬間」。まだかすかに視神経が機能している二人は、特殊なVR装置(サムスン電子が開発した視覚障害者支援VRアプリ)を通してお互いの姿を胸に刻むことができるのです。演じるのはハン・ジミンとパク・ヒョンシクという美男美女。元ピアニストの調律師をZE:Aのパク・ヒョンシクが演じ、エンディングロールでは主題歌も歌っています。短いながら、視覚障害者たちの視点に立った世界がよくわかり、そこから生まれる恋やときめきの瞬間が美しく描かれています。サムスン電子製作の本作がスクリーンで公開されるのは、なんと世界初! ハルシネマの熱意で実現しました。(短編なので特別料金1200円です!)
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