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クラウディ・マウンテン（峰爆/Cloudy Mountain）
story
中国西南部の山岳地帯には、カルスト地形が広がっている。高速鉄道を敷くための工事は、常に危険と隣り合わせだった。
山々に囲まれた雲江鎮では、10年越しのトンネル工事が続いていた。採掘工事のため、現場では地質調査班による調査が欠かせない。その日は鳥たちが騒いていた。異常を察知した発破研究室のホン・イージョウ（チュー・イーロン）と、同僚で恋人でもある精密測量班のルー・シャオジン（ジャオ・ジュンヤン）は再調査のためトンネルへ向かう。
ところが、イージョウがトンネル内に入ると突如、湧水が発生。トンネル内は大量の水で満たされる。シャオジンはトンネルの地下に空洞を発見。イージョウが特殊爆弾で岩盤を崩し、水を逃す。だが、トンネル付近の3つの山では崖崩れが発生しており、不穏な状態になっていた。
春節を前に、イージョウの父親ホン・ユンビン（ホアン・チーチョン）がバスで村を訪れようとしていた。イージョウはシャオジンに迎えを任せ、地質の状態を調べて回る。大変動が起こり、大規模な地滑りの危険性が迫っていた。クライミング・チャンピオンでもあるイージョウは、データを渡すため山を登っていく。
一方、シャオジンは雲江鎮に到着したホン・ユンビンと合流する。ところが突如、大規模な地盤沈下が発生。元鉄道兵だったユンビンはシャオジンと共に、被災者の救助に奔走する。イージョウは2つの山が押し合って陥没が起こったことを突き止め、救助中に地下洞窟に閉じ込められたユンビンたちを救い出す。
このままでは山が崩壊し、市街地が土砂に飲み込まれる。トンネル工事の責任者であるディン主任（チェン・シュー）は苦渋の選択を迫られる。イージョウは隣接する山の爆破を提案。瓦礫で土砂の流入を防ごうとするのだが…。
アジコのおすすめポイント：
カルスト台地が広がる山間の町で地殻変動が起こり、10年越しのトンネル開通作業と16万人の命を救うため命を賭けた親子を描くディザスター・エンタテインメントです。鉄道兵だった父と地質学者で登山家でもある息子との確執と絆、それに中国ならではの鉄道の歴史を絡めて感動的に描いています。中国では公開後、2週連続で興行収入ランキング1位を記録しました。監督はテレビドラマでも活躍しているリー・ジュン（2016年にウォレス・チョンとイ・ジョンジェ主演で『惊天大逆转』というサスペンスを撮っており、これも観て見たい！）。主演は若い頃のトニー・レオンにちょっと似ているイケメンのチュー・イーロン。アジコは知らなかったのですが、ドラマ「鎮魂 Guardian」で日本でも絶大な人気を誇っているとのこと。その彼の初主演作としても話題になっています。特撮とはいえ素手で山に登るシーンは迫力で、ボルダリングでかなり鍛えているのではと思うほど。恋人役のジャオ・ジュンヤンはノーメイクで学者役を熱演しています。土石流を防ぐために山を爆破するというのも中国ならではの発想。果たして主人公は生きて帰れるのか?! 劇場でお確かめください。
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