logo

恋愛の抜けたロマンス

監督:チョン・ガヨン
脚本:チョン・ガヨン、ワン・ヘジ
撮影:イ・ソンジェ
照明:イ・ドンファ
編集:ナム・ナヨン
美術:ソ・ジュヨン
音楽:ソ・ウジョン
出演:チョン・ジョンソ、ソン・ソック、コン・ミンジョン、キム・スルギ、ペ・ユラム、キム・ジェファ、イム・ソヌ、イム・ソンジェ、イ・ハクチュ、キム・グァンギュ、キム・ヨンオク

2021年/韓国
日本公開日:2022年7月8日
カラー/ビスタ/5.1ch/95分
字幕:朴澤蓉子
配給:クロックワークス
©2021 CJ ENM Co., Ltd. Twelve Journey
2022年 百想芸術大賞
 脚本賞(チョン・ガヨン、ワン・ヘジ)

p2

poster


恋愛の抜けたロマンス
(恋愛の抜けたロマンス/Nothing Serious)

story

 「人生の主役は私」をモットーに生きるハム・ジャヨン(チョン・ジョンソ)は29歳。このところ、毎朝同じ淫夢を見て目覚めるようになり悩んでいる。デートアプリ「愛のかけ橋」にも登録してみるが、気が乗らない。

 一方、雑誌社の編集部で働く33歳のパク・ウリ(ソン・ソック)は、編集長(キム・ジェファ)からセックスコラムを担当するよう命じられる。文芸創作学科出身で作家志望のウリにとって、それは難しい仕事だ。

 ジャヨンは恋愛トラブルで放送局を辞め、父(キム・グァンギュ)のワッフル屋を手伝っていた。1ヶ月だけ付き合ったミンソク(イ・ハクチュ)とも、別れたばかりだ。だが、応募していた創業支援財団から合格通知が届き、ポッドキャストで起業できることになる。

 友人たちがウソン(ペ・ユラム)の店でお祝いしてくれた。夢の悩みを打ち明け、恋愛は感情労働でしかないと話すジャヨンに、離婚弁護士をしているソンビン(コン・ミンジョン)がデートアプリを試してみてはと勧めてきた。

 ウリは優秀なヨニ先輩(イム・ソヌ)と一夜を共にするが、婚約者との結婚を公表されて傷つく。悪友(イム・ソンジェ)と飲んでいると、勝手にプロフィールを作られ「愛のかけ橋」にアップ。小説と思って体験談をコラムに書けばいいとけしかけられた。

 そして迎えた旧正月元旦。ジャヨンとウリはついにデートアプリを通じて出会う。平壌冷麺を食べた後、互いに本名を名乗って打ち解けた二人は率直に話をし、ホテルで過ごした。その時の経験をウリが文学的に書いたコラムが大ヒットし、大喜びの編集長は5部作を命じる。

 2回目のデートでは悩み相談で酒を飲みすぎ、酔ったまま朝になってしまうが、二人はすっかり意気投合。その後、何度も会うようになるのだが…。

アジコのおすすめポイント:

恋愛がうまくいかず、うんざりしている起業家女性と、恋愛のつもりが身体だけ求められていた文学男が、デートアプリで出会い、恋愛抜きの関係を始めたつもりが意気投合。本音を話し、悩み相談をしているうちに、身体だけでなく心も寄り添っていく様を描くラブコメディです。「出会うべき人とは必ず出会う」というお祖母ちゃんの金言が生きています。主人公が祖母世代の座談会をポッドキャストで配信する、というアイデアもなかなかのもの。作家志望の男性と気が合うのもうなずけます。恋愛しないつもりが、ほんとうの恋愛になっていく微妙で胸キュンなお話を作ったのは、女性監督のチョン・ガヨン。主演は『バーニング 劇場版』で注目されたチョン・ジョンソと、マ・ドンソクを相手に悪役を演じて大ヒットしている『犯罪都市2』(日本公開が楽しみ!)の個性派ソン・ソック。二人とも大胆なイメージチェンジとなったことでも注目されました。ナムグン・サンウ、パク・ポゴム…と、女心をくすぐる名前も登場します。シングルにもカップルにもオススメの、心地よいラブコメディです。


p3p4p5

p6p7p8

p9p10p11

▼公式サイト ▼予告編