非常宣言(非常宣言/Emergency Declaration)
story
パク・ジェヒョク(イ・ビョンホン)は娘のスミン(キム・ボミン)と空港にいた。彼は飛行機恐怖症だったが、アトピーを患うスミンのため、ハワイへ行くことにしたのだ。ジェヒョクが並んでいる間、スミンは一人でトイレへ。女子トイレが混んでいたため、男子トイレに入ると怪しい男を目撃してしまう。
その男、リュ・ジンソク(イム・シワン)はネットでバイオテロを予告した男だった。犯行ターゲットを探していた彼は、スミンを探しにきたジェヒョクにつきまとい、ハワイ行きの飛行機に乗る。ジェヒョクは座席に彼の姿を見つけて不安がよぎるが、K501便は飛び立った。
その頃、ク・イノ刑事(ソン・ガンホ)は予告動画の通報を受け、発信源と思われるマンションに踏み込む。鍵は開いており、広い室内には異臭が漂っていた。何かの実験をしていたようだ。室内には多数のデータテープが残されていた。そして、異様な死体が発見される! K501便には刑事の妻ヘユン(ウ・ミファ)が乗っていた。
ジンソクは機内が落ち着いた頃に席を立ち、トイレで脇の下に隠していたカプセルを取り出し、噴霧器に入れて噴射。凍ったウイルスは徐々に解けて拡散するようになっていた。そして、ビジネスクラスに乗っていた乗客がトイレに入り、ウイルスを吸ってしまう。
ジェヒョクの隣に座る男が予告動画を見ていた。ジェヒョクは戦慄し、チーフパーサーのヒヒジン(キム・ソジン)に通報。機内にはテロ予告の情報が伝わっており、副操縦士のヒョンス(キム・ナムギル)が対応にあたっていた。そして、席に戻った客は具合がわるくなり、出血死。機内は騒然となる。
ジンソクは取り押さえられる前にもウイルスを噴射。循環する空気に乗って、ウイルスは機内に拡散され、機長(イム・ヒョングク)の食事にも降り注ぐ。乗務員や乗客には、次々と咳や発疹が蔓延していった…。
アジコのおすすめポイント:
なんとなんと、ウイルスを使ったバイオテロ!という恐ろしいスカイパニック映画の登場です。脚本が執筆されたのは2020年より前だそうですが、撮影はまさにコロナ禍の真っ最中。ハン・ジェリム監督は半年をかけて綿密なコンテを作成し、撮影は極めてスムーズに進んだそうです。飛行機も直径7m、長さ12mで360度回転可能の巨大なセットが作られており、極限までリアリティを追求しています。アジコ、帰省中に地元で初日に再度観賞したのですが、帰りの飛行機に乗るのがちょっと怖くなりました。豪華出演陣の演技は言うまでもなく、それぞれにハマリ役でリアル。好青年のイム・シワンくんがなんと、イカれた犯人役を演じて驚きましたが、助演男優賞はさすがです。果たして、飛行機は無事着陸できるのか? 皆は助かるのか? 最後の最後までハラハラドキドキしながらご堪能ください。
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