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見知らぬ隣人

監督:ヨム・ジホ
脚本:ヨム・ジホ
撮影:パク・チェマン
編集:キム・ヒョンギョン、ヨム・ジホ
美術:ホン・ウヒョン
アクション指導:チョ・ウォンチョル
音楽:JAWAN(ク・ジャワン)
出演:オ・ドンミン、チェ・ヒジン、イ・ジョンヒョン、キム・ソンファ、キム・ミニョプ、キム・デハン

2022年/韓国
日本公開日:2023年4月14日
カラー/ビスタ/5.1ch/93分
字幕:本田恵子
配給:クロックワークス
©2022 Yeom Ji-ho
2022年 プチョン国際ファンタスティック映画祭
 コンペティション部門 ディストリビューション賞


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poster



見知らぬ隣人(隣人/Next Door)

story

 32歳のチャヌ(オ・ドンミン)は警察学校の受験生。母の仕送りで一人暮らしをしているが、4浪目のチャヌは今年こそ合格したいと頑張っている。悩みの種は隣の部屋の喧嘩がうるさいこと。大きなアラーム音も迷惑だった。

 明日は受験申請の最終日。早速、手続きをしようとするが、カードを使い過ぎて受験費用が払えない。金を借りようと友人のサンホ(キム・ミニョプ)に電話すると、飲みに誘われてしまった。肉の誘惑に負けてでかけたチャヌは、つい酒も飲んでしまい泥酔。翌朝、朦朧とした頭で目覚めると、床の上に血を流した死体が転がっていた! しかも、寝ていたのは隣の部屋だ。

 まったく記憶がないチャヌは、慌てて自分の部屋に戻り、スマホを忘れたことに気づく。ドアにはオートロックがかかっている。やむなく、屋上にあったロープを固定して部屋の窓に垂らし、それにぶら下がって窓から窓へジャンプ。なんとか侵入できた。

 サンホに電話すると酒癖の悪さを責められ、悪友に絡んだ後で誰かを追いかけて行ったという。誰かと争ったようなイメージはあるが、思い出せない。とにかく、18時までに受験申請をしなくてはと思っていると、大家さん(キム・ソンファ)から電話があり、ボイラーの修理でこれから部屋に入るという。

 しばらく部屋へ戻れなくなったチャヌは、ゴム手袋をつけて状況を調べ始める。死体のそばには、凶器と思われるクリスタルの盾が落ちていた。おそるおそる財布を抜き出し、死体の名前がソン・ギチョル(イ・ジョンヒョン)とわかる。スマホには女性とのツーショットがあった。こんなかわいい娘が殺すはずはない。

 そこへ、部屋の主ヒョンミン(チェ・ヒジン)が帰ってきた。チャヌは慌ててクローゼットに隠れるが、バレてしまう。殺したのは彼女だった。しかし、涙目で隠蔽工作の協力を懇願され、断れなくなってしまう。ところが…!

アジコのおすすめポイント:

警察官志望の4浪青年が、最後の受験を前に隣の殺人事件に巻き込まれてしまう、まさに人生崖っぷちなサスペンスタッチのシチュエーション・コメディです。監督&脚本は自主製作の短編作品が海外の映画祭で絶賛された新鋭ヨム・ジホ。本作が長編デビュー作となります。主に2つの部屋で展開するストーリーは、舞台劇としても成立しそう。主演はドラマ、映画で活躍するオ・ドンミン。これが初主演作ではないでしょうか。愛らしいルックスで主人公を翻弄する隣人を演じるのは、新人女優のチェ・ヒジン。完全犯罪を目論む彼女を手伝ったりしたら、警察官になんてなれないよ…と思いつつ、後半の展開にちょっと安堵したりして。果たして、彼は無事に18時までの受験申請に間に合うのか?! 最後の方で、イ・ハヌィが警察役で特別出演しています。それにしても、おいしいチャーハンを2倍にする方法があったとは…。

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