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もしかしたら私たちは別れたかもしれない

監督:ヒョン・スル
脚本:ヒョン・スル
撮影:イ・ジングン
編集:キム・ジュウン
美術:ナム・ミンジ
音楽:ゴーギャン
出演:イ・ドンフィ、チョン・ウンチェ、カン・ギル、チョン・ダウン、コ・ギュピル、オク・チヨン、チョンホ

2023年/韓国
日本公開日:2023年8月2日
カラー/シネマスコープ/5.1ch/103分
字幕:石井絹香
配給:クロックワークス
©2023 kt alpha Co., Ltd.

poster

もしかしたら私たちは別れたかもしれない
(Someone You Loved)

story

 アヨン(チョン・ウンチェ)は高級マンションの内見を終えた帰りに、学生時代の恩師(ミン・ギョンジン)と再会する。教授はかつて、アヨンに絵の個展を開くよう推薦していた。が、アヨンは絵を諦め、今は不動産会社で営業として働いている。絵は描いていないと話すも、教授はアヨンに個展を開くよう勧めるのだった。

 結婚予定で同棲しているジュノ(イ・ドンフィ)は公務員試験に挑戦中だが、未だ合格できず。配達のアルバイトもしているが、生活はアヨンの収入に頼っている。学生時代の友人たちとの飲み会帰り、二人が占い師(キム・グムスン)に相性をみてもらうと「運命の糸で結ばれた良縁」だと言う。だが、その糸は切れかかっていた。

 アヨンは夢を諦めてジュノを支えているが、ジュノはのらりくらりと生きている。朝からインスタントラーメンを食べるし、アヨンが仕事に出た後、図書館にいると嘘をついて友人とゲームをしていた。ついに、アヨンの不満が爆発。口論の末、ジュノは部屋から追い出された。

 ジュノは後輩のレストランでアルバイトを始め、客の若い女性アンナ(チョン・ダウン)と意気投合。同棲するようになる。性格も好みもぴったりだ。一方、アヨンも事務所の内見に来た青年実業家ギョンイル(カン・ギル)と知り合い、彼の方から積極的にアプローチ。食事に誘われ、自然に付き合うようになっていた。ところが…。

アジコのおすすめポイント:

頑張り屋で誇り高き女性と頼りないけど心優しい男性の、長過ぎた春の終わり方を描いたビターな人間ドラマです。夢を諦めてでも支えたかった男。昔はきっと意欲に燃え、輝いていたのでしょう。彼が公務員になってから結婚する、落ち着いたら、また絵を描きたい、と彼女は思っていたかもしれません。でも、そんな日は訪れない…と思った瞬間、ふとしたことからその絆は崩れるのでした。その後に現れるそれぞれの相手とは、あまりにも相性ぴったりでお似合いに見えるのですが…人生はどう転ぶかわかりません。人の心もまた然り。監督は本作が長編デビューのヒョン・スル。主人公を今年でデビュー10周年を迎える個性派バイ・プレイヤー、イ・ドンフィと、ホン・サンス作品でお馴染みのチョン・ウンチェが演じています。別れた二人がたどる将来は、そして、さらなる未来は…意味深なタイトルと共に、自分ならどうするか考えてみるのもいいかも。


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