ジョン・ウィック:コンセクエンス
(John Wick: Chapter 4)
story
主席連合の粛清を逃れたジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)は、バワリーキング(ローレンス・フィッシュバーン)の庇護のもと、地下で身体を鍛えていた。そしていよいよ、主席連合との決着に立ち上がる。「準備はいいか?」バワリーキングが特注スーツをジョンに渡す。
ヨルダンの砂漠を馬で駆けるジョン。最初に手にかけたのは、主席連合の上に立つ組織の首長(ジョージ・ジョルジウ)だ。だが、彼に渡した亡き妻との思い出の指輪はすでになかった。
ニューヨーク・コンチネンタルホテルに、主席連合からジョン・ウィックの粛清を託されたグラモン侯爵(ビル・スカルスガルド)が告知人(クランシー・ブラウン)と共に現れる。 彼はジョンが生きており、組織に反旗を翻した事を、支配人ウィンストン(イアン・マクシェーン)の失態と断罪。ホテルを爆破し、忠実なコンシェルジュのシャロン(ランス・レディック)を撃ち殺す。
一方、ジョンの旧友で盲目の武術の達人ケイン(ドニー・イェン)は引退し、遠くから娘を見守っていた。ところが、グラモンに呼び出され、娘の命と引き換えにジョンの刺客になることを承知させられる。
大阪・コンチネンタルホテル支配人のシマヅ(真田広之)と、その娘でコンシェルジュのアキラ(リナ・サワヤマ)はニューヨークの件で警戒していた。シマヅはアキラに内緒で旧友のジョンを匿っていたのだ。そこへ、グラモンの右腕のチディ(マルコ・ザロール)が配下を連れて現れる。ケインもやって来た。
ジョンとシマヅとケインは、若い頃から共に腕を磨いた旧友だった。ケインはシマヅに主席連合への服従を迫るが、ジョンの引き渡しを拒否。チディがホテルの聖域解除を宣言し、戦闘が始まる。ジョンはケインとの戦いで危ういところを、愛犬を連れた賞金稼ぎのトラッカー(シャミア・アンダーソン)に助けられる。だが、シマヅはアキラの目の前でケインの凶刃に倒れた。
ニューヨークに戻ったジョンはウィンストンと接触。敵がグラモン侯爵と知り、ロシア系犯罪組織ルスカ・ロマのファミリーへ復帰して、グラモンに1対1の決闘を申し込むことにする。主席連合のルールで、決闘の勝利者は望みのものが手に入るのだ。場所はパリのサクレ・クール寺院。狡猾なグラモンは、ケインを代理人に指名するのだが…。
アジコのおすすめポイント:
キアヌ・リーブスといえば、『マトリックス』と『ジョン・ウィック』。18年ぶりの新作となった『マトリックス・レザレクション』に続き、今回はシリーズ4作目にして集大成となる『ジョン・ウィック第4章』が邦題『ジョン・ウィック:コンセクエンス』というタイトルで公開です。その意味は「結果・帰結」。これまでの行いから起こる因果応報。殺し屋集団のお話なので、それもやむなし。今回は我らがドニー・イェンと真田広之が重要な役柄で出演しており、アジクロシネマにも登場です。見どころはなんといっても、バリエーション豊かなアクション&バトルシーン。アクションオタクのキアヌと『マトリックス』でキアヌのスタントを務めていたチャド・スタエルスキ監督がやりたいことを全部ぶち込み、彼らのレジェンドでもあるドニー・イェンや真田広之を相手に、または相棒にして、果てしない戦いを繰り広げます。最後の階段落ちも長いです。漢字やカタカナがオシャレに使用されており、キアヌもといジョン・ウィックは旧友たちと日本語や広東語でもしゃべります。(キアヌがドニーと一緒に粗口を言うなんて!)馬に車に銃、刀、ヌンチャク、拳…と、アクションシーンは前作の4倍増し。別キャラとして犬を連れた賞金稼ぎが登場。凶暴な犬も活躍しますが、ジョンを追っていた男がだんだん彼に敬意を感じ、味方になっていくところもいい感じ。映像も美しく、海外ロケもセットも凝っています。キアヌの好きが炸裂するアクションてんこ盛り超大作、じっくりとご堪能ください。
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