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story
歌手志望のイ・スンジン（イ・ジフン）は31歳。何度も挑戦したオーディション「ドリームアゲイン」の1次審査にやっと受かり、2次審査に備えるため部屋を借りる。といっても貧乏なので、エレベータのないビルの最上階。キングサイズのベッドとギターは、元バンド仲間で親友のジウ（コ・ギュピル）、ユンソン（キム・ユンソン）、ジェヨン（イ・ジュヨン）が運んでくれた。
ところが、夜になると女の鳴き声と悲鳴が！ 壁の向こうから聞こえるようだ。勘違いしたスンジンが壁を壊そうとすると、声の正体は隣に住む女性だった。彼女、ホン・ラニ（ハン・スンヨン）はデザイナーで、部屋で創作活動をしているので、隣人を追い出すためにわざと脅かしたのだった。
隣とはいえ、背中合わせの別ビルの最上階。どちらの部屋にも防音設備がなく物音が筒抜けだ。家主は犬猿の仲らしく、相談もできない。し方なく、二人は4時間ずつ交代で大きな音が出せることにする。だが、夜中にスンジンの親友たちが酒を持ってやって来た。酔った夜、スンジンは壁の向こうのラニに自分のことを話してしまう。
二人は次第にお互いを励まし合うようになり、スンジンは2次審査にも合格。一方、ラニは辞めた会社から著作権侵害で訴えられ落ち込むが、調停後、スンジンに事情を話すと、怒った彼は社長のトン・ウォンチャン（イム・ガンソン）に仕返しを計画。SNSで大恥をかかせた。
二人は壁を隔てて缶ビールで乾杯。顔も名前も知らないまま付き合うことにする。そして、最終オーディションの後に会うことにするのだが…。
アジコのおすすめポイント：
偶然、隣同士になった男女が最悪の出会いから徐々に親しくなり…という王道ラブコメディです。壁１枚で隔られたまま、カップルになるというのがミソ。でもねえ。いくら隣同士のビルだからって、その設定は無理じゃない？って突っ込みたくもなるのですが、名前も顔も知らないままの二人が親しくなり、お互いの夢を励まし合うというのがポイント。会うのはオーディションの後、というのもロマンチックです。監督はこれまでスリラーやサスペンスを撮ってきたイ・ウチョル。主演は若い方（笑）のイ・ジフン。本作が初主演です。あのIUが絶賛する美声の持ち主で、その優しい歌声はオーディションで聴けます。対するお隣さんを演じるのは、先日復活ライブで来日していたKARAのハン・スンヨン。キャラクターの人形を製作する造形デザイナー役を演じています。30過ぎてやっと歌手になれそうな男性と、会社トラブルで退職した女性を描いており、人生過渡期にある二人という点も興味深いかも。尚、クライマックスのオーディション最終審査で登場する審査員は、ユリサンジャのイ・セジュン、ミュージカル俳優のソン・ジュノ、ブラウン・アイド・ガールズのチェア（キム・ヒョジン）、歌手のアリ（チョ・ヨンジン）です。音楽ファンはお見逃しなく。
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