story
2018年、フィリピン。闇組織から逃げ出した青年がナイフで殺される。殺したのは組織のボスで元傭兵のペク・チャンギ(キム・ムヨル)だ。
ソウル。麻薬捜査中のマ・ソクト(マ・ドンソク)たちは、麻薬売買アプリによるデリバリーサービスを摘発する。IT犯罪だ。アプリの開発者チョ・ソンジェ(ペク・スンファン)は指名手配になっていたが、フィリピンで殺されており検死が行われるという。
科捜研で検死に立ち会ったマ・ソクトは、傷跡からプロの犯行と直感。事件の背後に何かがあると睨む。ソンジェの母親(ペ・ヘソン)は息子の死を嘆き、犯人を捕まえて欲しいと懇願する。その後、麻薬売買アプリについてはソンジェの無実がわかるが、すでに母親は自殺。「息子を殺した人を罰してください」という遺書が残されていた。
サイバー捜査チームの解析により、ソンジェが作ったカジノアプリの存在が浮かび上がる。チーム長のテス(イ・ボムス)はデジタル犯罪の捜査に反対するが、マ・ソクトはこれは殺人事件と断定。サイバーチームからハン・ジス(イ・ジュビン)とカン・ナムス(キム・シンビ)を加えて特別チームを作り、絶対に黒幕を捕まえると意気込む。
チームが割り出したのは「皇帝カジノ」だった。だが、入会するにはゲームマネーが必要だ。マ・ソクトはテスと共に縄張り争い中の暴力団に割り込み、示談金と称して双方のボスからカツアゲ。それを資金に回す。さらに、オンラインカジノに手を出した者を探すよう頼んでおく。
一方、皇帝カジノを運営させている元ITの天才、チャン・ドンチョル代表(イ・ドンフィ)は、暗号資産を上場させる計画を進めていた。運営しているペク・チャンギは分配金を払おうとしないチャン代表に不信感を持ち、相棒のジェイスン(アン・ソンボン)と共にソウルへ向かう。チャン代表も暴力団のクォン(ヒョン・ボンシク)と組んで、目障りなペクを始末しようとしていた。
「オンラインカジノに手を出して失敗した奴がいる」という情報からマ・ソクトが向かったのは、なんとチャン・イス(パク・チファン)の店だった。フィリピンで開業したら3日目に潰されたという話で皇帝カジノの独占を知り、仲介人ルートをたどって皇帝カジノへの糸口をつかんだマ・ソクトは、チャン・イスも巻き込んだ大勝負を仕掛ける…。
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