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犯罪都市 PUNISHMENT

犯罪都市 PUNISHMENT(犯罪都市4/The Roundup: Punishment)

企画:マ・ドンソク
監督:ホ・ミョンヘン
脚本:オ・サンホ
脚色:マ・ドンソク、キム・ヒョンソク
撮影:イ・ソンジェ
編集:キム・ソンミン
美術:パン・ギルソン
音楽:ユン・イルサン
エンディング曲:「Rough Life」歌・パク・ジファン
出演:マ・ドンソク、キム・ムヨル、パク・ジファン、イ・ドンフィ、イ・ボムス、キム・ミンジェ、イ・ジフン、キム・ドゴン、キム・ジフン、ヒョン・ボンシク、イ・ジュビン、キム・シンビ

2024年/韓国
日本公開日:2024年9月27日
カラー/シネマスコープ/5.1ch/109分
字幕:根本理恵
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2024 ABO Entertainment Co., Ltd. & Bigpunch Pictures & Hong Film & B.A. Entertainment Corporation

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poster

story

 2018年、フィリピン。闇組織から逃げ出した青年がナイフで殺される。殺したのは組織のボスで元傭兵のペク・チャンギ(キム・ムヨル)だ。

 ソウル。麻薬捜査中のマ・ソクト(マ・ドンソク)たちは、麻薬売買アプリによるデリバリーサービスを摘発する。IT犯罪だ。アプリの開発者チョ・ソンジェ(ペク・スンファン)は指名手配になっていたが、フィリピンで殺されており検死が行われるという。

 科捜研で検死に立ち会ったマ・ソクトは、傷跡からプロの犯行と直感。事件の背後に何かがあると睨む。ソンジェの母親(ペ・ヘソン)は息子の死を嘆き、犯人を捕まえて欲しいと懇願する。その後、麻薬売買アプリについてはソンジェの無実がわかるが、すでに母親は自殺。「息子を殺した人を罰してください」という遺書が残されていた。

 サイバー捜査チームの解析により、ソンジェが作ったカジノアプリの存在が浮かび上がる。チーム長のテス(イ・ボムス)はデジタル犯罪の捜査に反対するが、マ・ソクトはこれは殺人事件と断定。サイバーチームからハン・ジス(イ・ジュビン)とカン・ナムス(キム・シンビ)を加えて特別チームを作り、絶対に黒幕を捕まえると意気込む。

 チームが割り出したのは「皇帝カジノ」だった。だが、入会するにはゲームマネーが必要だ。マ・ソクトはテスと共に縄張り争い中の暴力団に割り込み、示談金と称して双方のボスからカツアゲ。それを資金に回す。さらに、オンラインカジノに手を出した者を探すよう頼んでおく。

 一方、皇帝カジノを運営させている元ITの天才、チャン・ドンチョル代表(イ・ドンフィ)は、暗号資産を上場させる計画を進めていた。運営しているペク・チャンギは分配金を払おうとしないチャン代表に不信感を持ち、相棒のジェイスン(アン・ソンボン)と共にソウルへ向かう。チャン代表も暴力団のクォン(ヒョン・ボンシク)と組んで、目障りなペクを始末しようとしていた。

 「オンラインカジノに手を出して失敗した奴がいる」という情報からマ・ソクトが向かったのは、なんとチャン・イス(パク・チファン)の店だった。フィリピンで開業したら3日目に潰されたという話で皇帝カジノの独占を知り、仲介人ルートをたどって皇帝カジノへの糸口をつかんだマ・ソクトは、チャン・イスも巻き込んだ大勝負を仕掛ける…。


アジコのおすすめポイント:

マブリーことマ・ドンソクのライフワークとも言える『犯罪都市』シリーズ第4弾です。2月公開の前作『犯罪都市 NO WAY OUT』で予告されていた、あれから3年後の2018年が舞台。「オンラインカジノに手を出して失敗した奴がいる」という話が出た時点で、アジコはくすくす笑ってしまいました。そう、前作ラストのあのシーンへと繋がっていきます。やはり、このシリーズにパク・チファンは欠かせません。今回はこれまでの麻薬捜査とは違うオンラインカジノによるIT犯罪。サイバー捜査チームに任せようと言う上司に対し、あくまで殺人事件として犯人逮捕にこだわるマ・ソクトが今回のポイント。冒頭に殺された青年の母の遺言を守りたい、という彼の優しさが怒りの鉄拳に変わり、手加減なしの「罰」をくだすのです。対するヴィラン役はキム・ムヨル。フィッシング詐欺事件を描いた『声 姿なき犯罪者』では知能犯を演じていましたが、今回はボスで傭兵あがりのナイフの使い手。アクションシーンも多く、冷酷で非情な男を演じています。いつも一緒にいる相棒役を演じるのはアン・ソンボン。(「虎に翼」の直道兄さん=上川周作さんにちょっと似ている)もう一人、彼らを操っているITの天才としてイ・ドンフィも参戦。最後は3桁逮捕に向けた大作戦が展開します。監督はアクション監督として有名なホ・ミョンヘン。これまではシリーズ3作のアクションを担当していましたが、本作でついに監督デビューを飾りました。本作は今年のベルリン国際映画祭にも公式招待され、世界でも注目されています。このシリーズはまだまだ続きそうなので、続編も楽しみに待ちましょう。そうそう、本作のエンディングロールで流れる懐メロ歌謡風の歌は「マ・ソクトのテーマ」でしょうか? 拳銃が伴奏してて笑えます。

(追加情報)
と思っていたら、なんとこの曲「Rough Life」はチャン・イスことパク・ジファンが歌っているそうです!宣伝さんからのお知らせでは「公開初週に劇場へ詰めかけたファンの間では密かに話題となっている」とか。やっぱりね。「Rough Life」はヒットメーカーのユン・イルサンが、1997年韓国公開映画『ハレルヤ(原題)』のOSTとして書き下ろした楽曲のカバー曲で、これまでも数々のアーティストがカバーを手がけてきましたが、今回、『犯罪都市 PUNISHMENT』でイルサン氏が音楽監督を務めたことから実現したそうです。このエンディング曲「Rough life」のMVをなんと特別公開!その映像はこちら。パク・ジファン、歌上手い!プロ並。念のため経歴を調べてみたのですが、特に音楽活動はなし。舞台で歌うのかな? やっぱり韓国の方って歌唱レベルが違いますね。チームの仲の良さが伝わるメイキング写真は画像下をご覧ください。

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楽しい雰囲気が伝わってくるメイキングショット

『犯罪都市』チームの仲の良さが伝わってくるメイキング場面をご紹介。右下はホ・ミョンヘン監督とマブリーのツーショット。目を見るだけで、互いに何を考えているのがわかるほど呼吸の合うふたり。「アクションと共にドラマとサスペンスにも卓越した演出力がある」とマブリーは監督に絶大な信頼を寄せています。

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▼公式サイト ▼予告編