story
2001年1月、インド。小さな村にある花嫁の実家で結婚式を挙げたプール(ニターンシー・ゴーエル)とディーパク(スパルシュ・シュリーワースタウ)。慣習に従い実家で3日間を過ごした後、プールは家族と別れを告げ、ディーパクと共に夫の家へと旅立つ。小さな袋に入れたお守りを持ち、花嫁の赤いベールを被って。
バイク、船、車と乗り継いだ二人は、小さな駅から列車に飛び乗った。ところが、大安吉日で列車は新婚カップルと家族で満席。深夜、ムルティ駅に到着し、ディーパクは慌てて花嫁の手を取り下車する。それからバスに乗り、友人や親戚のグンジャン(ダウド・フセイン)たちに出迎えられ、大家族の待つ家に到着した。
ところが、ベールを取った花嫁はなんと別人だった。仰天するディーパクに「花嫁を間違えるなんて」と家族は非難する。彼女はプシュパと名乗り、夫の名前や実家の住所を告げた。ディーパクは駅へ向かい、プシュパは兄嫁プナム(ラチュナー・グプタ)の部屋に泊まることになる。
一方、居眠りしていたプールはパティラ駅で下車。夫とはぐれたことに気づく。近くではプラディープ(バスカル・ジャー)と家族が花嫁のジャヤ(プラティバー・ランター)が消えたと騒いでいた。プラディープは前妻が焼死するなど怪しい男で、迷子のプールにも「力になるぞ」と近づくが彼女は逃げ出す。
プシュパと名乗ったジャヤは夜中に外へ出て、夫に持たされていた携帯のSIMMを焼却。警察へも行きたがらず、怪しい行動ばかり。相談を受けたマノハル警部補(ラヴィ・キシャン)は別の署から花嫁ジャヤの捜索願いを受け取っており、プシュパに疑いの目を向ける。
駅のトイレで一晩過ごしたプールは、駅で暮らす少年チョトゥ(サテンドラ・ソニ)たちと出会い駅長室へ。名前は言えたが夫の村の名前がわからない。警察へも怖がって行かないので、チョトゥは駅で屋台を出しているマンジュおばさん(チャヤ・カダム)に相談する。
暴力夫を追い出して一人暮らしのマンジュは、世間知らずのプールに呆れたものの、見かねて部屋に泊めてくれた。そして、プールも屋台の手伝いをするようになる。
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