story
若い巫堂(ムーダン)のファリム(キム・ゴウン)とボンギル(イ・ドヒョン)は飛行機でロサンゼルスへ向かっていた。不動産で財を成した大富豪パク家の後継者になる赤ん坊の病気が原因不明で治らないのだ。病院で赤ん坊を見たファリムが「同じような家族が他にもいるのでは?」と尋ねると、父親と祖父も同じだったという。
ファリムは先祖のお墓の居心地がわるいので、子孫に問題が起こっていると告げる。解決法はお墓の移動だった。これは大掛かりな仕事になる。そして、二人の手助けが必要だ。それは、風水をみて埋葬に最適な土地・明堂を探す地官のキム・サンドク(チェ・ミンシク)と納棺師のコ・ヨングン(ユ・ヘジン)だった。
この道40年のキャリアを持つサンドクだが、最近は仕事が減ってきた。ヨングンも同じだ。そこへファリムたちが大きな仕事を持ってきてくれた。二人は退職金代わりに引き受けることにする。条件は内密にすること、棺は開けないですぐに火葬すること。
長男のパク・ジヨン(キム・ジェチョル)は4人を先祖の墓がある山へ案内する。そこは鍵がかかった私有地の中で、狐がたくさんいる山。開けた山頂には、盛り土に古い石碑のみの質素な墓があった。石碑に名前はなく、位置を示すような数字が掘ってある。サンドクは土を舐めて顔をしかめる。
「ここは手を出さない方がいい」と一度は断ったサンドクだったが、大金がかかっている。ファリムたちの説得でパク家で詳しい話を聞くが、彼らは何かを隠しているようだ。途中にあった保国寺も気になる。前代未聞の悪地だが、極めて正確な位置を選んで埋葬されていた。
悩んだ末、ファリムたちがテサルお祓い(厄除けのお祓い)と改葬を同時に行おうと提案。当日、ファリムとボンギルがお祓いの儀式を行い墓掘り人たちが墓を掘り起こすと、彫り物のある立派な棺が出てきた。そのまま霊柩車に載せて火葬場へ直行するはずだったが、突如雨が降り出す。
やむなく火葬を延期し、知り合いの病院に安置してもらうのだが、サンドクが保国寺の僧侶(イ・ジョング)を訪ねて話を聞いていた頃、棺の蓋が開けられてしまいファリムは気絶する。「ヤバいものが出て来た…」
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