story
大人になったシャオチュン(チアン・ウェン)はすっかり様変わりした北京で、20年前の懐かしい少年時代を思い起こす。それはいつも、夏の出来事だった。あの夢のような日々…。
1970年代、文化大革命下の北京。軍人の父(ワン・シュエチー)を持つシャオチュン(シア・ユイ)は、母(スーチンガオワー)も手を焼くほどの腕白少年。厳格な父が軍務についている間は自由になり、スーティエン(シャン・ナン)、ヒツジ(タイ・シャオポー)、アリンコ(ワン・ハイ)とつるんで遊びまわっていた。フー先生(フォン・シャオガン)の帽子に石炭を詰めたり。教室を抜け出したり。
手先が器用なシャオチュンは、鍵を削って合鍵を作り、家中の錠前を開けて秘密を見つけ出す。他人の家にまで侵入するが、盗みはしないので誰も気づかない。初めて二重鍵の家に侵入したシャオチュンは、ベッドの上に飾ってあった少女の写真に目を奪われる。赤い水着を着た美しい少女が微笑んでいた。
年上のイクー(コン・ラー)が休暇で軍隊から戻って来た。ハンサムな彼は女の子に人気で、シャオチュンたちと遊ぶ時にもペイペイ(タオ・ホン)を連れて来た。皆でタバコを吸いながら、イクーはミーラン(ニン・チン)を誘うようペイペイに頼むが、彼女は真面目だからだめだという。そのミーランが、赤い水着の少女だとシャオチュンは後で知る。
ミーランの部屋がある建物の屋根にのぼり、屋根の上で彼女に思いを馳せる日々。ところが、彼女の部屋にいた時、ミーランが帰って来た。咄嗟にベッドの下に隠れるシャオチュン。彼女は右の足首にアンクレットをつけていた。
アンクレットの少女を見つけ出したシャオチュンは、彼女の後をつけて見つかる。サングラスをかけ、自分より年上のミーラン。16歳のシャオチュンは「付き合って」と頼むが相手にされない。「お姉さんになって」ミーランは面白そうに承諾し、それ以来、二人は頻繁に会うようになっていった。
ところが、ミーランを仲間たちに紹介して皆で遊ぶようになってから、イクーがミーランに接近。シャオチュンの心は騒いでいく…。
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