story
28歳のケナ(コ・アソン)は恋人のジミョン(キム・ウギョム)に空港へ送ってもらい、韓国から飛び立とうとしていた。ジミョンは待つというが、彼ともここで別れた。家族も見送りに来た。未練はない。私はここでは生きていけないのだ。
1年前、ケナはソウル郊外から片道2時間をかけて通勤していた。大学を出て就職もできたが、女性社員の仕事は補助的なものばかり。それはまあいい。自分には競争力がないのだから。通勤にも仕事にも職場にもうんざりしたケナが辞表を出すと、課長は総務へ異動させてあげると引き留めた。自分の評価点が下がるからだ。
大学1年から7年間付き合ったジミョンは記者志望。兵役へ行ったので、今が就活中だ。ケナの家は再開発推進地域にある古いアパートで、ボイラーが壊れたままで寒い。引っ越しと新居のため節約しており、費用の大半はケナの貯金を頼っている。ジミョンは就職したら結婚して僕が君を支えると言うが、それって…。
ケナはニュージーランドのオークランドに到着する。留学の仲介人テウン(キム・ジヨン)が用意したガレージ部屋が出発点だ。留学先で同期になったのは奇抜なスタイルで現れたパク・ジェイン(チュ・ジョンヒョク)。26歳なのにタメ口だ。おっと、自分も韓国に縛られてる。
英語が苦手なケナはバイト先で苦労しながらも、アルバイトで知り合った年下のBFヒョンソ(バン・ジェミン)や大胆にふるまうエリー(Trae Te Wiki)、インドネシア人のBFリッキー(モーガン・オーイ)たちとの出会いを通じて、次第にオークランドに馴染んでいく。そして数年が経ち…。
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