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ミッキー17

ミッキー17(MICKEY 17)

監督:ポン・ジュノ
脚本:ポン・ジュノ
原作:「Mickey 7」エドワード・アシュトン著
撮影:ダリウス・コンジ
編集:ヤン・ジンモ
美術:フィオナ・クロンビー
衣装:キャサリン・ジョージ
視覚効果:ダン・グラス
音楽:チョン・ジェイル
出演:ロバート・パティンソン、ナオミ・アッキー、スティーブン・ユアン、アナマリア・バルトロメイ、トニ・コレット、マーク・ラファロ

2025年/アメリカ
日本公開日:2025年3月28日
カラー/ビスタサイズ/IMAX 2D/ドルビーシネマ 2D/リニアPCM5.1+7.1ch+ドルビーアトモス(一部劇場)/137分
字幕:松崎広幸
吹替版演出:鍛治谷功
歌唱演出:市之瀬洋一
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2025 Warner Bros. Ent.

poster

story

 未知の星の調査途中で穴に落ちてしまったミッキー17(ロバート・パティンソン)は、絶体絶命の危機にいた。穴が深くてとても登れそうにない。そこへ探査船に乗った親友ティモ(スティーブン・ユアン)が様子を見にやって来た。助かる!と思ったのも束の間、救助ロープが届かないので引き上げるという。「死ぬってどんな感じ?」と言い残して。

 穴の奥から、この星の住人らしいクリーパーのデカいのがやって来た。じわじわと死ぬよりは、こいつに食われた方がまし?かもしれない。ミッキー17はクリーパーの無数の足の中に吸い込まれていった…。

 思えば、これまでに何度死んだことか。宇宙船の船外活動。伝染病や薬の人体実験。極寒地での任務…元はと言えば、幼馴染のティモに騙され、マカロン店を始めたのが始まりだった。店は失敗。殺人マニアの高利貸しダリウス・ブランク(イアン・ハンモア)に追いかけられ、荒廃した地球から逃げ出したいと、他の惑星への移民計画企業に就職。

 たいした能力もないので選んだ職種が「エクスペンダブル」。使い捨て要員だったなんて。死ぬたびに人体コピーされ、身体や記憶は元のまま。自分で17番目だ。経営者はケネス・マーシャル(マーク・ラファロ)という金持ち。料理好きな妻イルファ(トニ・コレット)の尻に敷かれている。ひどい会社だけど、食堂で出会ったナーシャ(ナオミ・アッキー)と恋に落ちたから、続けられたのだ。

 と、思っているうちに、ミッキー17は無数のクリーパーがいる巣穴に運び込まれ、そのまま穴の外に放り出された。大小のクリーパー親子が見送っているようだ。助かった!ミッキー17は大喜びで宇宙船基地に戻っていった。皆が「無事だったのか」と声をかけてくる。早くナーシャに会いたい。

 ところが、ナーシャのそばにはなんと、ミッキー18(ロバート・パティンソン二役)がいた!

アジコのおすすめポイント:

新規事業に失敗し、高利貸しの殺人鬼に追われる男2人が宇宙への移民プロジェクト企業に雇われ宇宙へ。主人公が選んだ職種が「エクスペンダブル」だったため、何度も死んでは生き返ることになります。ところが、不測の出来事から自分を見つめ直し…というSFヒューマンコメディです。韓国の名匠ポン・ジュノ監督が原作小説を翻案。ハリウッドのスタッフ、俳優と組み、アメリカ映画として完成させました。主演は、監督が『グッド・タイム』や『ライトハウス』を観て決めたという、ロバート・パティンソン。幼馴染の悪友をスティーブン・ユアン、恋する相手をナオミ・アッキーが演じています。謎の生物クリーパーも見慣れると、かわいらしくなってきます。今回初めて、人間の愚かさを掘り下げてみたという監督。ちょっとマヌケな主人公が、愛を知ったことで生き延びようとし、愛すべきものになっていきます。これまでのシニカルな作品から、温かみのある作品になったと評されている本作。ぜひ、劇場でお楽しみください。(画像下の右はメイキングシーンです)

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