story
未知の星の調査途中で穴に落ちてしまったミッキー17(ロバート・パティンソン)は、絶体絶命の危機にいた。穴が深くてとても登れそうにない。そこへ探査船に乗った親友ティモ(スティーブン・ユアン)が様子を見にやって来た。助かる!と思ったのも束の間、救助ロープが届かないので引き上げるという。「死ぬってどんな感じ?」と言い残して。
穴の奥から、この星の住人らしいクリーパーのデカいのがやって来た。じわじわと死ぬよりは、こいつに食われた方がまし?かもしれない。ミッキー17はクリーパーの無数の足の中に吸い込まれていった…。
思えば、これまでに何度死んだことか。宇宙船の船外活動。伝染病や薬の人体実験。極寒地での任務…元はと言えば、幼馴染のティモに騙され、マカロン店を始めたのが始まりだった。店は失敗。殺人マニアの高利貸しダリウス・ブランク(イアン・ハンモア)に追いかけられ、荒廃した地球から逃げ出したいと、他の惑星への移民計画企業に就職。
たいした能力もないので選んだ職種が「エクスペンダブル」。使い捨て要員だったなんて。死ぬたびに人体コピーされ、身体や記憶は元のまま。自分で17番目だ。経営者はケネス・マーシャル(マーク・ラファロ)という金持ち。料理好きな妻イルファ(トニ・コレット)の尻に敷かれている。ひどい会社だけど、食堂で出会ったナーシャ(ナオミ・アッキー)と恋に落ちたから、続けられたのだ。
と、思っているうちに、ミッキー17は無数のクリーパーがいる巣穴に運び込まれ、そのまま穴の外に放り出された。大小のクリーパー親子が見送っているようだ。助かった!ミッキー17は大喜びで宇宙船基地に戻っていった。皆が「無事だったのか」と声をかけてくる。早くナーシャに会いたい。
ところが、ナーシャのそばにはなんと、ミッキー18(ロバート・パティンソン二役)がいた!
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