story
結婚、出産、離婚で引退していた女優ムーン・リー(タン・チュイムイ)が、古い友人の映画監督ロジャー・ウー(ピート・テオ)に呼ばれて海辺の街へやって来る。やんちゃ盛りの幼い息子ユージョウ(宇宙:ニク・ハディフ・ダニ)も一緒だ。船で到着した2人は、ロジャーと助手のユー(ジニー・ウーイ)に迎えられる。
極秘プロジェクトと聞いていた仕事は、なんと娯楽アクション映画。アジア版『ボーン・アイデンティティー』を撮りたいという。南シナ海に漂着した記憶喪失の女が主人公だ。アクションが主体で特訓を受けることになり、フィリピン武術のロー師範(ジェームス・リー)の道場へ1ヶ月通うことになる。
厳しい訓練の最中、ロジャーはムーンのために脚本を書いていたが、恋愛パートで行き詰まっていた。20人以上の男性と付き合っていたムーン。なぜ、ジュリアード(ブロント・パララエ)と結婚したんだ?と尋ねられるが、ムーンはその彼と離婚したばかり。
ところが、プロデューサーの意向で相手役はジュリアードにしたいと言う。彼が出るなら私は出ないと突っぱねるムーン。中国の女優が出資する代わりに自分を主演に、という話まで飛び出した。だが、ロジャーは「主役は君だ!」とその話を断り、ムーンを説得しようとする。
訓練が終わり、ロー師範は「武術は自分を探すもの」とムーンに2本の棒をプレゼントした。ムーンはユージョウを連れて帰ろうとするが、目を離した隙にユージョウがさらわれてしまう。息子を取り戻すため、ムーンは荒くれ男たちと闘うが負け、海に投げ捨てられてしまう。
深夜、海の中からミャンマーの密航者たちが上陸してくる。その中の一人の女性が、海岸に流れ着いたムーンを見つけ助けるが、彼女は記憶を失っていた…。
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