story
12歳のラム(マン・ジュンファイ)は怒りっぽい鬼婆の祖母(スーザン・ショウ)と二人暮らしだ。生まれつき霊感が強く話すのをやめたため、自閉症と思われている。幼い頃に父は出て行き、母(レイチェル・リー)は閉じこもって同じ歌ばかり聴いていた。「お父さんは飛熊(フェイホン)を捕まえにいったの。花が咲いたら帰って来る」そして、ビルの上から飛び降りた。
幼い頃から天涯孤独なチェン(イーソン・チャン)は、改造銃を作って遊んでいた時にアチャ(エリック・ツァン)と出会う。彼はチェンをかわいがり、黒社会に紹介。今は修理担当だ。ある日、アチャから仕事を頼まれる。ボスのフェイホンを殺してタイに逃げたラウ・クージャ(ジョージ・ラム)が香港に戻っている。逃亡前に結婚しており、息子がいるので小学校に潜入してラウを見つけ出せと。
チェンは用務員になりすまして小学校で働くうちに、ラムと仲良くなる。自分は潜入警官だと偽り、ラムを少年スパイに任命してからかうチェン。孤独なラムはチェンに不思議な魅力を感じ、どんどんなついていった。担任のチャン先生(ジア・リン)もラムを気遣っており、学校主催のピクニックで3人は忘れ難い夜を過ごすことになる。
ピクニックの帰り、バスに戻ってこないラムを探しに、チャン先生はチェンと森へ入っていく。ラムは川に落ちていた。森の妖怪を恐れて叫ぶラム。その声にチェンが気づいて助け上げるが、3人は森から出られなくなる。電波が通じず、森を堂々巡り。やむなく野宿する3人。だが、その事件のおかげで、ラムとチェンは同じ境遇とわかり、意気投合する。ラムが言葉を話せることもわかった。
翌朝、電波は回復していたが、ラムが高熱を出していたので、急いで病院へ運ぶ。看病する祖母に代わって、チェンが入院手続きをするが、戸籍を見て驚く。ラムは探していたラウ・クージャの息子だった。チェンは仕事をやめたいとアチャに頼むが、すでに殺し屋(チョン・コッキョン)がやって来ていた…。
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