古きよきネワール族の文化に
触れながら古都バクタプルを散策。
2004年9月17日
ネパールは、65種類以上の民族が入り混じって暮らしている超多民族国家です。各民族がそれぞれの言葉を話し、公用語はネパール語ですが、正確に分ければ言語の数も100を越える多言語、多民族、多宗教の国なのです。
「ネワール」というのもその民族のひとつであり、ネパール語が母語の人々はネワール語はまったく理解できないのですが、ネワール語はどちらかというと日本語に似ているようで、日本語を流暢に話すネワールの人にも時々出会うことがあります。
カトマンズ盆地に昔から住んでいたのがネワール族の人で、ネワールの街としてパタンと並んで最も有名なのが、世界文化遺産に登録されているバクタプルです。15世紀から18世紀にかけて、マッラ王朝時代にネワール文化と共に栄えたこの街の別名はバドガオン。映画『リトルブッダ』の撮影にも使われた街です。
外国人は中に入るのに、文化財保護基金として10ドル払わなければなりませんが、その価値は十分あります。中には国立美術館や木彫美術館もあり、ネワール文化、ネワール彫刻そして中世にタイムトリップしたような街の雰囲気を楽しめます。
またバクタプルは、「ズズダヒ」(ヨーグルトの王様)というヨーグルトがおいしいことでも有名です。「カフェ・ニャポタラ」というレストランはツーリスト向けで少し高めですが、ここのヨーグルトは確かにネパールで一番かもしれません。古都で王様のヨーグルトを味わってみてください。 |