ネパールに芸術の秋はないけれど
ギャラリーでアートな雰囲気を。
2004年10月10日
ネパールの芸術分野で活動する人たちは、おそらく日本と比べてずっと少ないと思われます。ネワール族の木彫なども立派な芸術ですが、どちらかといえば伝統文化に属するもので、ネパールの現代芸術は生まれたばかり。それが逆に、前衛的にもなり得るようです。
先月のギャラリーナインの個展は、ヘビを神様として祭るヒンドゥー教のお祭りにあわせて、ネパールの女性アーティスト Sarita Dangol による「ヘビと祈り」をコンセプトにしたものでした。
この個展は、偶像崇拝を視覚的対話によって表現したもの。ネパールではこのヘビを祭る「ナグ・パンチャミ」というお祭りの日に、人々が家の玄関のドアの上にヘビの絵を貼り、お供えをし、祈りをささげます。キャンパスがわりに、この玄関のドアの上に貼るヘビの絵を描いた絵画は、現代芸術と伝統的宗教性の入り混じったネパリーアーティストならではのものでした。
このギャラリーナイン(Gallery Nine)、場所は Lazimpat から真っ直ぐ日本大使館へ向かう通りの途中、右手にあります。
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