ヒマラヤ山地民族の祭「Badhe」を見る。
2004年11月15日
ネパールには様々な宗教行事やお祭りがたくさんあります。その中でも、最も盛大に祝われるヒンドゥー教の「ダサイン」というお祭りは、北のヒマラヤ山地ではまるで別の国といった感じで、静かで何事も起こらず祝われません。
ネパールには暦が何通りかあり、山地に住むチベット系の人々はチベット暦を使用し、新年なども各民族が使用しているそれぞれの暦にそって祝われるのです。
先月、ヒマラヤ山地マナンのネイシャン谷の村であった「Badhe」というお祭を見物しました。このお祭りは、チベットの梵教に由来するものでした。この辺りはチベット文化の影響が根強く、言葉もチベット語に近いマナン語が話されています。
この「Badhe」というお祭、なんと200年前には12人の少女を生贄として捧げていたとか。その後、村の女性の人口が減ってしまうという理由で羊の生贄に変わり、さらにチベットからの仏教の影響などもあって、おぞましい生贄の儀式は次第になくなっていったようです。
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