ネパール人にとって1番楽しい
クリスマスのようなお祭「ティハール」。
2004年12月17日
ネパールで2番目に大きなお祭は、秋の大祭ダサインが終わって約2週間後に始まる5日間のお祭「ティハール」です。日本のお正月のように、みな実家や田舎に帰り、ダサインからティハールまで家族で過ごすというのが一般的です。
このお祭は「幸運と富の女神・ラクシミ」を家に呼び入れ、富と繁栄を祈るもので、家の窓や戸口を花輪で飾り、夜には家の周りをろうそくやクリスマスのイルミネーションのように飾りとても華やかです。子どもたちは歌をうたいながら家々を訪れ、家の人は子どもに小銭をあげたりします。
ティハールの1日目はカラスの日、2日目は犬の日、3日目は女神ラクシミの日、4日目は牛の日となっており、その日の主役にはごちそうを食べさせ、犬や牛の首には花輪がかけられます。5日目はバイティカといって、姉妹から兄弟の額に「ティカ」というお寺に参拝に行った時などにつける赤い粉がつけられます。長寿や無事を祈り、女性の守護力を姉妹から兄弟へ与えるという意味があります。
ティハールは子どもたちを中心に、ネパール人が1番楽しみにしているお祭で、夜は街がろうそくの光に包まれ、あちらこちらで歌が聞こえてきます。ティハール前の市場や路上では、花や果物、お菓子などを売る人々、また買い出しに来る人々であふれ、日本のクリスマスや年末の雰囲気にそっくりです。国や民族、宗教は違っても、行事を祝う習慣や街の雰囲気はどこでも似たようなものがあると実感します。
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