未知の味「フィリピン料理」をご紹介!
2004年4月5日
今や日本では世界各国の料理が食べられます。が、フィリピン料理を食べたことがある方はどれだけいるでしょうか? そもそも「フィリピン料理って何?」って思う方がほとんどでは?
フィリピンの主食はお米(インディカ米)。日本と同じで、海に囲まれた島国のためシーフードを使った「Inihaw(グリル焼き)」などが昔ながらのフィリピン料理。また、約300年間支配されたスペインと近隣アジア諸国(特に中国)の食文化の影響を大いに受けています。
「東南アジアだから、辛いんじゃない?」と思う方もいるかもしれませんが、それは大きな誤解。基本の調味料は、塩、胡椒、酢、醤油。お酢は、ココナッツやサトウキビが原料で、タガログ語では「SUKA」。日本のお酢よりまろやか。醤油は「TOYO」。味は中国醤油に近いです。プラス、「PATIS」という、タイではナンプラー、ベトナムではニョクマムと同類の魚醤油もよく使われています。
フィリピン人は酸味が利いた料理がお好みのようです。酸味は、酷暑で落ちた食欲を盛り返し、腐るのを防ぐという現実的理由もあると思われます。ほとんどの料理に「CALAMANSI(カラマンシー)」というフィリピン・ライムが添えられ、料理に絞りかけて食べたり、SUKAでしめた生魚のサラダ「Kinilaw」、タマリンドというトロピカルフルーツで酸味を利かせたスープ「Sinigang」や、TOYO、SUKA、にんにく、黒胡椒で豚肉や鶏肉を煮た「Adobo」などは、フィリピン料理の代表格。
|