次世代水供給システムについて
しっかりお勉強してきました。
2004年4月21日
淡路島と同程度の広さしかないシンガポールでは、日本以上に資源を外国からの輸入に依存しています。特に水は、国内に貯水池をかなり作っているとはいえ、隣国マレーシアからパイプラインをひいて日夜供給しているのが現状です。そんな最低限のライフラインの供給ですら、完全に安定しているとは言えないこの状態を打破すべく、最先端技術を駆使したNEWater(中国語名:新生水)が2002年に導入されました。
これは浄化前の水を、まず0.2ミクロンの穴の開いたフィルターで不純物、大き目のバクテリアやウィルスを浄化した後、0.0004ミクロンというどんな小さな粒子も細菌も通さない小さな穴の開いたフィルターで水を浄化し(逆浸透膜 Reverse Osmosis)、その後、紫外線で完全に消毒された水を再利用するという技術で、その水質はWHOの求める基準値以上。すでに米国オレンジ郡などでは、計画的に間接利用された飲料水(Indirect Portable Use)として20年以上利用されています。
シンガポールでは現在、このNEWaterを工業用水に導入。2003年2月からは貯水池へ投入して間接利用(シンガポール水使用量の1%未満)を開始。2011年には水使用量の2.5%をこのNEWaterが供給する予定です。
このNEWaterについてわかりやすく学べるNEWater Visitor Centreへ、娘の遠足にくっついて行ってきました。場所はSingapore EXPO、MRT Tanah Merah 駅近くのBedok 浄水場敷地内。色とりどりのパネルやクイズ形式のビデオゲームでひとしきり遊んだ後、ツアーガイド(Singapore Discovery Centreから出向中のプロのガイド)に連れられて見学コースへ入ります。
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