もうすぐ建国記念日。
全島挙げての文化祭を開催。
2004年7月30日
8月9日の39回目の建国記念日を控え、多民族国家シンガポールではそれぞれの民族文化への理解を深め、シンガポーリアンという統一されたアイデンティティの確立を目指す強化月間と化しているようです。そのひとつ、7月16日から25日まで行われていた「Singapore Heritagefest 2004」に行ってきました。
会場のひとつである Suntec City ではマレー、インド、チャイニーズ、ユーレイジアン(欧米系との混血のグループ)それぞれの結婚式のスタイルが展示され、私が行ったときには小学生による可愛らしいマレー式婚礼のデモンストレーションが行われていました。
他にも子供向きに小さな京劇のお面に彩色するワークショップや、アーユルヴェーダや漢方スープなどについての講座、民族色豊かな出店(ヘナ・タトゥーをしてもらいました)、昔の子供の遊びを一堂に集めた広場(おはじきやビー玉やべーゴマやメンコなど、日本人にも懐かしいものが満載)などが開設されていました。
また、メイン会場のひとつである Bugis Junction では、美術学校の学生による、伝統を生かした新たなお土産のデザイン・コンテスト(京劇のお面にもなるベースボール・キャップが秀逸でした)や、30〜40年前の写真展、ミニ映画祭も開催され、博物館や歴史的建造物を巡るミニ・ツアー、ライオン・ダンス(中国の獅子舞)やカンフー、シラット(マレーの武術)のデモンストレーションなど、他にも盛りだくさんのイベントがそこかしこで開かれており、まるで学校の文化祭のようでした。
この他にもこのフェスティバルとは別に、島内各コミュニティセンター(自治体公民館とでも言いましょうか)では、民族の融和を図る目的で様々なパーティや集会などがここのところ毎週末頻繁に催されています。
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