名月とランタンを愛でて過ごす
シンガポール風中秋節。
2004年9月15日
旧暦の9月15日は中秋節です。今年の中秋節は西暦の9月28日ですね。
さて、常夏で永遠に秋の来ないシンガポールでも、この時期はまるで日本のお中元の贈り物のように月餅が飛び交っており、中秋節へと気分は盛り上がっています(笑)。今回ご紹介するランタン(提灯)フェスティバルも、毎年恒例の行事です。
場所はシンガポールの西の端にある、チャイニーズガーデンという大きな中国庭園。(ちなみに現在改装中につき閉園中ですが、ジャパニーズガーデンという日本庭園も併設されています。)ここで毎年、中秋節前後に中国から専門の業者を招いて「ランタン・ファンタジー」と称する変わり提灯の展示を行っています。テーマは毎年異なるのですが、今年はディズニーのアニメーションに題材をとったランタンと、中国古典中の古典、西遊記が二大テーマとなっています。
夕暮れのチャイニーズガーデンへ出かけると、もう家族連れでかなりの賑わいとなっていました。中国古代都市の城壁のような門をくぐると、そこはもう夢幻の世界。ドナルドダックとミッキーマウスの巨大なランタンがお出迎えです。そして沢山のミッキーマウス型の提灯で飾られた太鼓橋を渡ると、そこには世界各国の民族衣装を着たミッキーとミニーのランタンが並んでいて、子供の写真を撮る親子連れで大混雑です。
少し行くと手提げのランタンが無料でもらえるブースもあり(午後7時より配布開始。在庫に限りあり)、ランタンを持ってランタンを愛でるという小粋な演出になっています。
他にも、美女と野獣やくまのプーさん、ファインディング・ニモやアラジン、リロ&スティッチやお約束のムーランなど、おなじみのディズニーキャラクターの大きなランタンが園内ところ狭しと並べられています。中でも圧巻なのが実物の何分の一かのスケールですが、それでも巨大な、中国北京にある天壇の形をしたランタン。真っ暗な夜空にひときわ鮮やかにそびえたっていました。
園内には露店や遊園地、中国雑技団のパフォーマンスなどもあり、お祭りの気分を盛
り上げてくれます。シンガポーリアンだけではなく、中国大陸からかなりたくさんの人たちが来ていて驚きました。その他、インド系、マレー系の人たち、欧米系の観光客、そして日本人の方々まで、ありとあらゆる人種の方々が集まって、中国の伝統的な中秋節を楽しんでいました。
開催は10月3日まで。毎日午後5時から夜11時(入園は夜10時まで)まで開園しています。チケットはチャイニーズガーデンの二つの入り口(メインエントランスとMRT 駅に面した入り口)、そしてSISTIC(手数料1ドルがかかります)で購入できます。たいそうな混雑ですので前もって券を購入されることをお勧めします。
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