チャイナタウンの年貨市場で
旧正月気分まっさかり。
2005年1月21日
年末年始にかけては、多民族国家のシンガポールでも各民族の正月にあたるお祭りが目白押しなのですが、それも中国正月(チャイニーズ・ニュー・イヤーの頭文字を取ってCNYと表記されます)でクライマックスを迎えます。ということで、正月用品の買出しで大賑わいのチャイナタウンに行ってきました。
一時は観光客以外の人出が随分減少したチャイナタウンですが、昔ながらの街並みを保存し、小路は車を通行止めにし、なおかつ屋台を許可してグルメストリートを出現させるなど、観光局の努力の甲斐もあって、現在は多くのシンガポーリアンが年間を通して「戻ってくる」ようになりました。
しかし、年末に催される「年貨市場(正月用品を売る市)」の盛況ぶりは、今も昔も変わらないようです。それはまるで、東京でいえば年末のアメ横のよう。下手すると、人酔いしかねないほどの大混雑。立ち並ぶ屋台では、旧正月の飾り物や草花(ねこやなぎやキンカンの木などが売られます)、そしてなんと言っても正月用の食べ物が数多く売られています。
中国正月のお休みは二日間だけですが、その間皆で親戚や友人宅を一日中お年始として周り、おしゃべりをしながらつまんだり飲んだりしていますので、そのためのお菓子や飲み物を大量に買い求める人でごった返しています。
売られているものも、ひまわりやかぼちゃの種やナッツ類、中華の伝統的なお菓子であるパイナップル・タルトやラブレター(小麦粉と卵で練った生地を薄く、巻文状に焼き上げたせんべい)、クエラピス(オランダからインドネシアに伝わったバームクーヘンに似たケーキ)などなど盛りだくさん。おかげで女性たちは、旧正月太りを心配しなければなりません。
そして「肉干(福建語でばくわ)」と呼ばれるポークジャーキーも欠かせません。
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